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2016年5月

2016年5月30日 (月)

今週のお勉強 5月 その5

【今週の学会】

5月27日と28日、つくばにて開催の美術史学会に参戦。
27日は我らが池野絢子先生の発表を、28日は「礼拝空間」と題したシンポジウムに。

27日は午後ラストの「聖母晩年伝」から聴講したかったが、常磐自動車道が雨でとんでもない水煙。
しかも筑波大学構内で迷子になって20分も車でさまよい、やっと入室できたのは終了15分前……ああもったいなかった。

池野先生の発表は、先般web学校のschooでも取り上げてらしたカルロ・カッラが、18世紀イタリアの哲学者ヴィーコに影響を受けていたのは事実であるが、実はそればかりではなく、プリミティブなものへの回帰を示しつつ純粋なフォルムを賞賛するカッラの形而上絵画を模索していったというもの。
……これで当たっているんだろうか……とにかく私のオツムではこういうこととしか理解できにゃい orz
それにしても、どんな質問にも自信を持って即答なさる池野先生、本当にかっこいい! とことん調べて考え抜いたからこそあれができるんだ。足元にも及ばないのは重々承知、自明も自明だが、私もがんばらなくっちゃ!!

シンポジウムでは木俣先生のゴシック建築が興味深く。
お昼に出会った水野千依先生のお隣で聴講していたため、水野先生にちょっぴり解説もいただいてオトクなひと時。
だが! なのになのに! 
実は、補強のつもりで昨日読んだ別のゴシック建築本の内容に上書きされてしまって、肝心の木俣先生のお話の詳細が思い出せなくなっちゃってます……
今週中にレジュメとメモを整理して、後日まとめますです……
空気頭が本当に情けない……。

木俣先生のお話と水野先生のお話を聞いてかなりモヤモヤ~よい意味で~している、とだけ、今日のところは。


【今週のノート作成】


先週読んだ『マグダラのマリア』のノートをどうしても作りたかったので、ある日の午後を図書館での作業に費やす。
筆記用具に加えてのり、はさみ、定規、カッターとカッティングシートを携え、約4時間の盛大なる集中作業。とにかく「マグダラのマリア」というものについてこの機会にきちんと基本を頭に叩き込む、というのが作業の目的。
やり終わってから貼り忘れなども発見したが、目的はほぼ達成できたので、時間と体力が尽きたところでおしまい。続きはまた後日。


UP』の2016年3月号、4月号より気になる記事のピックアップ、メモのみ作成。
図書館から借りてきたので、返却までにノートに整理しよう。


【今週の出会い】


美術史学会で、これから指導してもらえる(かもしれない)武井美砂先生に邂逅。
メールのやり取りだけで2年ぐらいお目にかかっていなかったのでお互い最初はよくわからなかったという(笑)。
復学前にとにかくランチ行こ行こ! とお約束。
「マカオ、がんばろうねっ!」と励まされ、このところ停滞気味だったマカオ魂にちょっと火が点く。


これまた美術史学会で、これまで指導してくださった水野千依先生と、初日はランチのお供をさせていただき、二日目は隣の席でシンポジウムを聴講。
初日のランチは主に近況報告とヨタ話で楽しく。
シンポジウムでは始まる前にご研究の話を伺ったり、ちょっと人生相談させていただいたり……。
また、水野先生の集中力と高速回転する頭脳を垣間見せていただき、収穫極大の美術史学会となりました。



今週は大きな仕事をいくつか受注したのでその作業に追われつつ、つくばまで二日連続でドライブ遠征……車の運転あんまり好きじゃないけど、たまには高速走らないと車がかわいそうだし、運転もうまくならないからね……つくばはちょうどよい距離でした。もちろんかなり疲れたけど。
天気のよくない日も続いて、目下、心身ともにかなりどんより中。
さっき仕事は一個納品できたので、ちょっぴり早いがそろそろ寝るモードに入ります。だって今朝も5時から営業開始しちゃったし、明日はまた3時起きでガテンしに行くからね。

2016年5月23日 (月)

今週のお勉強 5月 その4

なんだかバタバタといろんなことをやったような気がする一週間。
勉強しなくっちゃなーと思いつつ、易きに流れるダメなワタクシ。


【今週のお勉強】

①カラヴァッジョの続き

 勉強会で学んだついでにもう少し。
 『西洋美術館』(小学館)でカラヴァッジョの前後の時代について調べる。主にボローニャ派とカラヴァッジョ、そしてバロックについてまとめ作業を。

②天使について整理

 同じく勉強会の流れで、天使について整理。
 何冊か天使に関する書物を眺めていて気付いたこと:「いまや天使を信じる人がいなくなってしまった」というのが現代の天使に関するひとつの問題意識となっている。激しく目からウロコ。「信じる信じない」という切口が真剣に論じられること自体が信じられない。

③大航海時代の港町を知る

 『港町のトポグラフィ』より、中国・泉州の成立、構造、特色に関する論文を。まだ消化しきれていないが、当時の港町には「能動型」と「受動型」があるという括りに納得。また、後背地と港町との関係性からも各々の港町のタイプや特徴を見て取ることができる。
 同書に収められた沖縄=琉球王国に関する論文に沖縄における媽祖信仰のことが記されているので、次はそちらも。



【今週の展覧会】


①若冲@東京都美術館

〈ウワサの「殺人的長蛇の列」について〉
 誰のせいだか知らないがむやみに盛り上がってくれちゃって見るのにどえらい苦労必須の若冲展。毎日毎日美術館のTwitterで待ち時間を研究・分析した結果、得意技の「早起き」を駆使、開館前に並ぶ作戦を立案。
 結果だけ言うと作戦は大成功。つまり開門前に並べば列はしばらく動かないから座って待てるのだ。しかも涼しい。しかも8時半に開場したのはダメダメ都美術館にしてはよろしきことナリ。ざっと見てわたしゃ1500人目くらいか。6時45分現着、座って本を読みながら待つこと1時間で開門、隣の女子とおしゃべりしつつ会場インは8時45分。館内全く混雑なくゆっくり見られる好環境。
 22日になって、あちこちのネットニュースで「6時間も並ばせるなんてバカか」「整理券出せ」と都美術館批難の記事が出る。「だって『都美術館』だもん、ダメダメに決まってるじゃん」とツイートしたら、見知らぬ人からのリツイートがバンバン。共感してもらって当然だと思うわ。そしてこんなにリツイートついたのは初体験(笑)。

〈《樹花鳥獣図屏風》について〉

 正直言って若冲なんて「うまいだけじゃん」としか思ってないんで、ほとんどは部屋の中央に立ってぐるり見回すだけだったんだが、2時間並んでまで見たかったのはたった1作、《樹花鳥獣図屏風》。15分かけて升目の一つ一つまで、かぶりつきで完全スキャン。疑問は一点、どうしてこんなものを着想したのか? もう不思議で不思議で嬉しくて嬉しくてクラクラ。……その答えは図書館で予約中の若冲本に書いてあるかもしれない。
 樹上にちょこんと座る謎の小動物!
 おくちをびよよ~んと結んだヘン顔のイタチ!
 やたら写実的な脚を持つのはドードー鳥か?! 七面鳥か?!

20111207kikachojuzubyobu__birds

真田丸展@江戸東京博物館

 大泉の洋ちゃん大活躍の真田丸展。ああっ、音声ガイドは草刈正雄サマ♪♪ そりゃあなた借りなくては! こちらは適当な混み具合でストレスフリー。
 ドラマもさることながら、個人的に強い興味を持つある「陣営」探しで文書や絵巻を細かく観察……あっ、見つけたっ!! 関が原、冬の陣、夏の陣での位置や規模について、ほとんど全ての作戦地図や絵巻がそれを示しており、おかげさまで長年の疑問が解決。いやぁ、ドラマでどう取り上げられるか楽しみだ~♪♪ 三谷さん、よろしくぅ!
 読めぬ文書を片っ端から読んだため、1時間半もかかっちゃいましたよ。

Karahori_02 答えは「空堀商店街」南!

松岡利郎『大阪城の歴史と構造




【今月のカメラ】


 いろいろワケあって写真作品の制作生活からオリちゃったわたくしだが、大好きだったトイカメのデジタル版が続々発売され、なんだかまた「写真撮る人」に戻りたくなってきた今日このごろ。Dianaをデジタル化したRhiana、ついに購入……先日PM-1買ってから再燃しちゃったかな……8000円というお手ごろ価格がにくい。
 操作系が完全にオモチャでなにかと不便極まりないシロモノではあるが、エフェクトで作ったトイカメ風味のインチキ感を恥じる日々もこれで終わるか……? まだいいとこも悪いとこもよくわかってないが、そこんとこはっきりさすためにも久しぶりにカメラぶら下げてお散歩でもしてみようかしら……あくまでも一人でね。

Rhianna400

2016年5月18日 (水)

今週のお勉強 5月 その3

ずるりずるりとアップロードの予定がずれていく……

勉強会でのカラヴァッジョ発表が終わって、わたくし、完全にタマシイ抜けました。
なんか冴えない発表だったんだけどね……それでも1時間話せる中身を準備するにはそれなりに体力というものが必要なのだ。

これでまるっと1年先まで発表とかはナシ。
いよいよマイペースで勉強できる体制に入ることとなりました。

【今週のカラヴァッジョ】

勉強会に向けて最後の追い込み読書に励む。
 岡田温司『天使とは何か キューピッド、キリスト、悪魔
 宮下規久朗『もっと知りたいカラヴァッジョ
 アルフレッド・モワール『カラヴァッジォ』若桑みどり訳
   先週までにある程度話すことは決まっていたので、
   必要な箇所は精読、その他はマッハ読みで。
   さらに
 利倉隆『天使の美術と物語』(美術出版社)
 H.C. Moolenburgh, A Handbook of Angels
 フィリップ・フォール『天使とはなにか
   などなどパラパラ読み。今回関係ない内容だったのでね。

【今週の勉強会】

勉強会の発表当番、いよいよ本番。
前日までにパワポで資料作りなど進めるも、
途中でどうしようもなくいやんなっちゃって、
ゼミ友さんの「ユルくやろうよ」の言葉を急に思い出し。
ユルく、ってのは途中で投げ出すことではないと重々知りながら……。

もちろん、内容はユルくはなかった。つもりだ。
ストイキツァは要するに、
カラヴァッジョの斬新さに着目すればするほど、
天使はどこにいるのか、
画中人物と天使、それぞれの空間の関係はいかなるものか、
幻視と顕現の表象 といった問題が浮かび上がる、と言っておる。
逆に言えば、
画中人物と天使の空間を考察すると、
カラヴァッジョの斬新さが見えてくるというわけだ。

そして、昨今の「カラヴァッジョ発見ブーム」に対し、

一介の中年美術史愛好家が警鐘を鳴らしてプレゼンは終わる……。

カラヴァッジョは好きじゃない。
彼の使うモデルはもっと好きじゃない。
だからカラヴァッジョについて考えるのはこれが最初で最後になるだろう。
せっかくだからもう少し、参考図書の読み残しをさらっておこう。
そしてもうこれ以上、カラヴァッジョのことは考えないことにする。



先週の土曜日までのアクティビティは以上。



ゼミ友サマより、月末に美術史学会が筑波大学で開催されるとの情報を得る。
バタバタしててチェックしてなかった!
スケジュールに当たってみると、何の問題もなく行けること判明。
初日はゼミの担当教員であらせられる池野絢子先生の発表アリ。
二日目は「礼拝空間」と題しキリスト教、仏教、儒教に関するシンポあり。
三日目も行くとなるとちょっと負担が大きいが、初日と二日目はつくばドライブじゃ!


2016年5月10日 (火)

今週のお勉強 5月 その2

アップロードが一日遅れちゃった!

ゴールデンウイーク明けで朝のガテン仕事のシフトが変更になり、
月曜日に本業の納品があり、昨日はもうネムネムでした~♪


【今週のカラヴァッジョ】

 5月13日の「カラヴァッジョ30分間プレゼン」のレジュメを本日アップロード。
 原稿は明日水曜日と明後日木曜日で仕上げる!
 昨日は追い込みで、岡田先生の『天使とは何か』3時間でイッキ読み、使いたいところのみ精読。あったあったよ、大きなヒントが。全体の精読は次の機会に。

 ゴールデンウイークはけっこうガンガン仕事してたし、後半もオトモダチと昼酒大会やってたりして、今週はこんなもんです。


【今週のカメラ】

 3年ぐらい悩んでいた「OLYMPUS ミラーレス一眼 PEN mini E-PM1」購入!
 本日、届く!

 ボディだけの出モノはどこを探してもなくて、仕方なく大枚はたいてレンズキットで購入……ついてるレンズ、ぜんぶ持ってるんだけどな……茶色ならボディのみの出モノがあったんだが、どうしてもどうしてもどうしてもが欲しい!
 ので、もう後悔しない。
 カメラ買ったの5年ぶりぐらいかしら。しかも5年前のモデルなんだが、PENのサブに小型のを持って、35ミリ(デジタルだから実は17ミリ)のパンケーキつけっぱなしにしてはどうだろう、と5年も悩んでいたなんて信じられん。

 なんちゃって、実はまだOLYMPUS STYLUS 1s購入のメも残っている……ほ、欲しい。

Olympus_pen_mini_epm1_epm1

OLYMPUS ミラーレス一眼 PEN mini E-PM1 ツインレンズキット パープル E-PM1

Stylus1s

2016年5月 2日 (月)

今週のお勉強 5月 その1

【今週のカラヴァッジョ】

 

 5月13日の「カラヴァッジョ30分間プレゼン」の準備を本格的に開始。

 

1.日曜美術館「幻の光 救いの闇 カラヴァッジョ 世界初公開の傑作」録画で視聴。やっぱり気になる白目のマグダラのマリア、プレゼンで少し触れられたらな~と。

 

2.課題図書であるストイキツァ『絵画をいかに味わうか』 担当箇所第6章「カラヴァッジョの天使たち―ヴィム・ヴェンダースに捧ぐ」下読み&構成メモ作成。最後のあたりなんだかよくわかんないというか、論がどろ~んと溶けてるというか(どろ~んと溶けてるのはあたくしの脳みそかもしれない)、なんか少々困ったちゃんなのだが、本日、近所の温泉につかりながら考えた結果、まあだいたいまとめの感じは決まったかと。


 

3.ヴィム・ヴェンダース『ベルリン・天使の詩』、半分まで見る(Amazonで中古VTRをなんと1円で購入。お買い得♪)。ヴィム・ヴェンダース初体験。ピーター・フォークが出てるのにびっくり(彼の登場箇所だけ英語なのでちょっとホッとする――他は全編ドイツ語だから字幕ガン見で疲れる……ゆえに半分までしか見てない)。ストイキツァのカラヴァッジョとどう関係あるのか「?」で見始めたのだが、半分まででも私なりにいくつかひっかかるモノあり。特に天使の属する空間について、そういえばイデアがらみの話に大事なことがあったと思い出す。

(どうやら後半戦にはニック・ケイヴが登場するらしい。楽しみだ)

(それにしても、ドイツ語ってぜんぶニナ・ハーゲンに聞こえる(笑))

Photo

 

 

4.岡田温司編『カラヴァッジョ鑑』より宮下規久朗「幻視のリアリズム――カラヴァッジョの宗教画」下読み。展覧会前に途中まで精読していたので、ストイキツァのカラヴァッジョ論とごっちゃになりかかっていた。きちんと切り分けたうえでプレゼンに盛り込もうと再読。ストイキツァと同じことに別の角度から切り込み別の結論を出しているような気がしてならない。落ち着いてまとめたい。

 

 

【今週の映画】

 

 飯田橋ギンレイホールにて『ミケランジェロ・プロジェクト』(原題The Monuments Men)と『黄金のアデーレ 名画の帰還』(原題Woman In Gold)の二本立て鑑賞。前者はロードショーで見逃したのだが、ゼミ友諸氏が「面白い」とおっしゃるので焦っていたところ。後者は雑誌記事などで知っていたがクリムトに興味がないのでよく内容を知らずに臨む。

 結論から言うと、2本ともものすごく面白かった!! 前者はインディ・ジョーンズみたいな活劇でもあるし、冒頭いきなり《ゲントの祭壇画》が登場するなど西洋美術ファンなら思わず「おおーっ」と叫んでしまうシーンが次々。さらに泣けるシーンも盛りだくさんで約2時間があっという間。後者に対しては「クリムト扱う映画ってなんかスカした感じじゃないの?」と偏見持っていたのだが大間違い、おばあちゃんと新米弁護士によるハラハラドキドキのこれも上質のエンタメ。そして最後はやっぱり泣けて泣けて……

 4時間ぶっ通しはお尻がつらかったが、鑑賞後の満足感は最大級。

 飯田橋で見つけた中国小皿料理のスーラー油そば、美味ナリ。あの店、また行こう。

Monuments_men  Woman_in_gold

 

【今週の旅支度】

 

 7月の酒田合宿の日程案作成、メーリングリスト(のホームページ)にアップロード。いちおう叩き台としてご意見伺うための作成であるが、団体戦はまあほぼあんな感じでしょう。

 いろいろ調べたりみんなから情報を貰った結果、酒田と鶴岡(つまり出羽)って面白いものがたくさんあることを知る。ワタクシはもう即身仏のことしか考えられず、前泊の鶴岡では数十年来憧れの鉄門海上人を拝観すべく注連寺に乗り込むことを決意。研究に関連するキリシタンねたもあるし黒いマリア像を擁する教会堂もあるし、ああ、楽しみ♪♪

 

 

 

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