2016年の読書まとめ

2016年の読書メーター
読んだ本の数:138冊
読んだページ数:29478ページ
ナイス数:1567ナイス

●思いのほか仕事が忙しく、特に後半はちっともマトモな読書ができない一年であった……
が、それでも138冊読んでましたか! 三日に一冊は完読している計算。
内容は薄いが、まあ、ヨシとするか。
読書の習慣って、一度切れるとなかなか取り戻せないものだから。

●本年の読書は、まず以下の3シリーズに集約されるといってよいでしょう。
 1.「八咫烏シリーズ」
 2.「忘却探偵掟上今日子シリーズ」
 3.「カミーユ三部作」(一部、2015年秋から)

 ついで、文具関係のムック、東大出版会『UP』が繰り返し登場。
 研究関係が全く進んでいないのにビックリ。ダメすぎる……
 いくらか近いのが『長安殺人賦』ってなさけなさすぎ(笑)







近代建築史近代建築史感想
F.L.ライト《落水荘》に関する考察レポートのため、3回目の読み読み。ライトのヴァナキュラーな部分に着目しつつ。
読了日:1月5日 著者:石田潤一郎(編集),中川理(編集)





近代建築の失敗 (SD選書 150)近代建築の失敗 (SD選書 150)感想
F.L.ライト《落水荘》に関する考察レポートのために積読から引っ張り出す。考えているプロットに直接役立つ記述はなかったが、ライトのいわゆる「オープン・プラン」をいかにして「幻想の産物」と喝破しうるかという視点で非常に興味深く。そうなんすよ、広くてキレイな部屋を保つには「努力」や「才能」や「なんらかの犠牲(奴隷労働含む)」が必要で、単に「モノと決別する」という非文化的な方法を無批判に採択して実現したなんもない家なんて動物園か犬小屋だわ。一方私なんかは秩序の崩壊した狭い物置小屋で死んでくんだゼイゼイ!!
読了日:1月5日 著者:ピーター・ブレーク

蒐集家(コレクター)―異形コレクション (光文社文庫)蒐集家(コレクター)―異形コレクション (光文社文庫)感想
図書館 ◆飛鳥部勝則『プロセルピナ』目当てに借りてそれのみ読む。この人は長編のほうがよいな。短編はバタバタするだけで浅い感じ。特に本作、登場人物の女性が最後のほうで発する言葉遣い、キャラに合ってないステレオタイプの「不良娘口調」……浅い。浅すぎる。
読了日:1月8日 著者:井上雅彦



京都ぎらい (朝日新書)京都ぎらい (朝日新書)感想
図書館80日待ちイッキ読み ◆その通りだわくすくす、と楽しく読めたのは第一章だけ。以後は、東北出身であることを人生最大のコンプレックスと心得る私のハートをグサグサ突き刺す重い内容……に読めてしまい ◆本当は京都に愛されたくて一生懸命京都に擦り寄るんだが、行くとたいてい一つや二つは「ちっ」というメにあう。そんな自分をなんとか補強したくて、最近私の口から出る言葉は「京都ってイナカじゃん」……このアンビバレンツな気持ちをヨシヨシしてくれる本書。今後はカリカリせずによゆーもって京都に接することができるやもしれぬ
読了日:1月8日 著者:井上章一

世界建築事典世界建築事典感想
図書館 ◆もちろんぜんぶ読んだわけじゃないが、四分の一ぐらいむさぼり読む。「これは……借りてちゃダメだ、買わなくちゃ!!!」 何も考えずに全巻通読したいすてきな世界建築辞典なり。
読了日:1月8日 著者:ニコラウス・ペヴスナー




ステーショナリーマガジン 008 (エイムック 2376)ステーショナリーマガジン 008 (エイムック 2376)感想
レポートに追い詰められた今朝、しばしの逃避はステーショナリーマガジン。むさぼるように隅から隅まで読み返し、ああ、あれもこれも欲しい欲しい欲しい!!!! が、さすがのがらくたまみれ生活推進派なわたくしでも、死ぬまでに使いきれないこと確定の文具置き場に目を遣り、そっと本書と楽天市場のサイトを閉じるのである……
読了日:1月8日 著者:


近代建築の系譜―1900年以後〈上巻〉 (SDライブラリー)近代建築の系譜―1900年以後〈上巻〉 (SDライブラリー)感想
修士1年坊主=M1の単位を取るにはまだ4単位レポート2本が残っている! その1本目のネタを課題図書の中から選ぶのだが、ある意味王道のフランク・ロイド・ライトに挑戦じゃ。ライトを取り上げることは1年ほど前から決めていたが、M1は研究やら他の課題やらむちゃくちゃ忙しくてちーとも調べを進めることができず、ついにギリギリまで持ち越し胃に穴があきそうな今日このごろ ◆ライトは自分を信じていたそうだが、三期に分けうるライトのキャリアを俯瞰すれば、それは挑戦と革新との間を往来するものではなかったかとふと
読了日:1月8日 著者:ウィリアム・J.R.カーティス

近代建築の系譜―1900年以後〈下巻〉 (SDライブラリー)近代建築の系譜―1900年以後〈下巻〉 (SDライブラリー)感想
同書「上巻」とともに、フランク・ロイド・ライトについて一席ぶつために再読。下巻は今回自分で設定したレポートのお題「落水荘」を作って以後、グッゲンハイム美術館あたりがライトの記述としてはメインに。グッゲンハイムについて、外観はイデオロギーがよく発現しライト哲学の完成型といって差し支えないが、まさかソフトウエアを阻害する致命的な欠点があるとは知らなんだ。建築の哲学にふれるたび、モンカイガンの私は「本気か? 正気なのか?!」とびっくりすることもしばしばだが、概ね好感をもって接しているライトですら……
読了日:1月8日 著者:ウィリアム・J.R.カーティス

芸術環境を育てるために芸術環境を育てるために感想
まだレポート書きあがってないがもうやめたい読みたくない。いちいちアップしてないがすでに10回ぐらい読んでますからね…… ◆「本書の前半をすんごく短く要約する」って課題なんですけどね、地域おこしだの絆だの大地との対話だのぞぞぞぞぞぞーーーっとしちゃって(大嫌)苦労しましたわ…… ◆やだ、とかいいつつ、最後のほう「記号論」と「芸術記号論」について初心者向けに書かれた一文は、空気アタマな私にはありがたすぎる! さらに最後部、上村先生による「ザ・芸術環境論」な参考書の数々は、読んでないのが恥ずかしくなるです……
読了日:1月8日 著者:松井利夫上村博

知のミクロコスモス: 中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー知のミクロコスモス: 中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー感想
図書館 ◆ずいぶん前に必要箇所のみ熟読して終わっていたはずだが、登録し忘れておった ◆2012年7月に立教大学・池袋キャンパスで行われたメガ・シンポから生まれたユニークかつ重厚でスタイリッシュな論文集。わが恩師水野千依先生が「キリストの横顔」を論じて参加 ◆時間なくて満遍なく熟読するわけにいかなかったのが悔やまれる。もとより論文って、特に私のような駆け出しアマチュアにとっては一回読んでヨシとなるようなことはレアである。本書もこれから何回も手にとり、一つずつゆっくり学んでゆこう
読了日:1月9日 著者:

絵の中を旅する絵の中を旅する
読了日:1月10日 著者:シルヴィーラフェレール,アンヌタルディ,クレールメルロ・ポンティ







傑作短編集〈第5〉張込み (1965年) (新潮文庫)傑作短編集〈第5〉張込み (1965年) (新潮文庫)感想
図書館 ◆久々の田村正和主演松本清張シリーズで『地方紙を買う女』がドラマ化されるってんで、どんな話か忘れたわたくし、ソッコー図書館で調達 ◆時代設定が古いのは当然であるが、そんなもの超越して松本清張は好きだ! どのように変奏されるかオンエアが楽しみ♪♪ ◆『地方紙……』の次に『鬼畜』が収録されていたのでこれも久々に読んでみる。若いころ読んだときは「こんな奴ら、もうすぐいなくなるよね=世界はよくなる」と思ったものだが、現実にはそんなのがますます増えちゃってるなあ。世界はやっとのことで現状維持なのだ
読了日:1月12日 著者:松本清張

TVBros(テレビブロス) 2016年 1/16 号 [雑誌]TVBros(テレビブロス) 2016年 1/16 号 [雑誌]感想
ヤスケンさまから「フォトダイ」にて表紙の件の連絡あって走るww ◆冒頭のロングインタビュー、読み応えたっぷりでヤスケンファンには必修科目かと。まだまだハイジさんが抜けないらしい顕ちゃん、私もバーでバカ話のお相手さしてもらいたいっす!! ◆TV brosって百年ぶりぐらいに読んだが、なにやら多彩なメンメンによるおもしろコラムがぎっしりではないですか。そしてなんですかあの「ピピピクラブ」ってのは?! テレビ番組について素人が言いたい放題投稿していいってことですか?! ときどき読んでみようって気ぃまんまんです
読了日:1月14日 著者:

旅鞄いっぱいの京都・奈良 ~文房具と雑貨の旅日記~旅鞄いっぱいの京都・奈良 ~文房具と雑貨の旅日記~感想
図書館 ◆欲しくて欲しくて欲しくて欲しくて欲しくて欲しくて欲しくて欲しくて気が狂いそうです ◆とりあえず本書購入を決意!
読了日:1月17日 著者:堤信子



与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記感想
図書館 ◆冒頭、額に焼印の奴婢の子供が出てきて「しまった予想に反して重い内容なのか」とドヨるが尾は引かず。とはいえ陽気な奈良の都のグルメ小説じゃない ◆見慣れた奈良の大仏様制作の陰に本当に彼らが存在していた気がする。ある意味江戸より自由に見えつつも、身分や出身地による差別、個人的な思いに流され抗う人びと。信仰とまた異なるベクトルで彼らは大事業に関わり、最後に主人公も思う、「ずっと先、大仏様に手を合わせる人々のために自分は働く」と ◆こんな一汁一菜+漬物ならいいじゃんいいじゃん!とマイブーム化。単純なわたし
読了日:1月17日 著者:澤田瞳子

ゆうたはともだち (ゆうたくんちのいばりいぬ)ゆうたはともだち (ゆうたくんちのいばりいぬ)感想
図書館立ち読み。閉架出してもらうの待ってる間に ◆こいぬは今日もゆうたを連れてお散歩へ。
読了日:1月19日 著者:きたやまようこ




ゆうたのおとうさん (ゆうたくんちのいばりいぬ)ゆうたのおとうさん (ゆうたくんちのいばりいぬ)感想
図書館立ち読み。閉架出してもらうの待ってる間に。実際に読んだのは「ミニ第6巻」だが、読メに出てくるのがスカスカデータなのでこちらに登録 ◆こいぬの眼でみたおとうさんはなんだかちょっぴりすてきなサラリーマン。
読了日:1月19日 著者:きたやまようこ


描かれた自然 (イメージの世界)描かれた自然 (イメージの世界)感想
図書館で立ち読み ◆若桑みどり先生翻訳の子供向け美術書シリーズの一。「ここにあるのは単なる自然の写しではない。画家たちが自然に触れて感じた思いを表現しているのである」というシンプルかつ深い若桑先生の説明は、きっと子供たちに届くだろう。ミメーシスと表現とのあわいで変転する西洋美術が過不足なく紹介される、大人にとっても最上級に良質なインデックスである
読了日:1月19日 著者:ウエンディリチャードソン(編集),ジャックリチャードソン(編集),若桑みどり(翻訳)

生命誕生 地球史から読み解く新しい生命像 (講談社現代新書)生命誕生 地球史から読み解く新しい生命像 (講談社現代新書)感想
図書館 ◆オバチャン学生な私の所属は「芸術環境研究科」ってんで芸術環境って必修科目アリ。芸術環境ってナニ?! と目玉クルクルしてちゃ単位が取れないのでがんばるわけだが、難航したのが「地球の生成から紐解いて芸術環境を考察する」みたいな文章の要約。しかも45億年をたった400文字で!(他の課題と合わせて3200文字執筆) その参考図書として本書を。第1章、地球生成の経緯とプレートテクトニクス、特にプルームテクトニクスのお話は興味深く ◆しかし生命の誕生についてはもとより興味なくて苦しくて……第1章のみで断念
読了日:1月22日 著者:中沢弘基

増補新装 カラー版 東洋美術史増補新装 カラー版 東洋美術史感想
図書館 ◆中国美術関係の課題レポート執筆にあたり、ニワカ仕込の知識しかないんでお守りとして借受け ◆本書は中東から東アジアまで広い範囲の数千年をそれぞれ解説するものなので、一文化あたりのボリュームが非常に少なくなる。もとよりハイクオリティな本シリーズ、本当はそれぞれを分冊したほうがより有用なものとなるのだが……たとえばタイの美術とかって日本じゃマニア向けだもんね……私はスコータイもバンテアイスレイも好きなんだけどね、やっぱ専攻してないもんねぇ ◆必要になるたびに借りてる本書だが、やっぱそろそろ買おうかな
読了日:1月22日 著者:前田耕作,前田たつひこ,鈴木環,石澤良昭,山岸公基,平岡三保子,朴亨國,水野さや,杉原たく哉,北進一,大坪潤子

ことりっぷ 海外版 マカオ (海外|観光・旅行ガイドブック/ガイド)ことりっぷ 海外版 マカオ (海外|観光・旅行ガイドブック/ガイド)感想
マカオのあるネタについて修士論文執筆を目論むわたくし、今年こそは何回目かの現地入りを企図しておるわけだが、あ~~んまり久々なんでオサレスポットとかもはやわかんねーーーー! マカオでの浦島太郎状態を回避すべく、オサレな草食女子旅行ならお任せよのことりっぷを購入(私は肉食オバチャンだが) ◆やはり期待を裏切らないことりっぷ。アマチュア研究者は表紙でもうヤラれてます♪♪ そうだよそうだよ、これがマカオの色と形だよねぇ (^・^)
読了日:1月22日 著者:

検証 陰謀論はどこまで真実か パーセントで判定検証 陰謀論はどこまで真実か パーセントで判定感想
図書館 ◆このテの本は久しぶり! 山本弘氏も執筆してるのでこれはオイシイかとピックアップ ◆エリア51とかフリメとかはもうお腹いっぱいなので、興味ある陰謀論のみつまみ読み ◆知らなかったのはブラジルの「勝ち組陰謀論」。こんなことが起こってた、しかもイタリアとドイツでも、ってビックリ。横井さんや小野田さんが思い出されるひとつの歴史の暗黒部分ナリ ◆大好物切り裂きジャックのフリメ関与論については、先日映画『フロムヘル』見たばっかで、その原案となったトンデモ本の存在を知る。あれを信じてる人がいるって驚愕!
読了日:1月25日 著者:ASIOS,奥菜秀次,水野俊平

仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン感想
図書館 ◆なんか現場の感覚とずいぶん違うな~…… はい、ワタシ、現場で働く社会人苦学生です。
読了日:2月5日 著者:横田増生





よくわかる茶道の歴史よくわかる茶道の歴史感想
図書館 ◆最後のレポート、インタビュー取材の課題のために、神津朝夫『茶の湯の歴史』(角川選書)とともにニワカ仕込目指して借り借り。レポートは無事に提出となり、成績もまあまあでホッと胸をなでおろす ◆神津本も目からウロコで面白かったが、こちらがまた写真と図解がてんこ盛りで「茶の湯とわび茶と茶道」あるいは「茶人と大名と庶民」の歴史が解説されておる。コレを読めば一応茶道史の基礎が理解できるやもしれぬ、ナナメ読みじゃもったいない、レポートは終わったがテンション高いうちにモノにしようと連続借り受け、ゆっくり読み中
読了日:2月10日 著者:谷端昭夫

茶の湯の歴史 (角川選書)茶の湯の歴史 (角川選書)感想
図書館 ◆最後のインタビュー取材の課題のために、ニワカ仕込目指して借り借り ◆と、イヤイヤ借りてきた感じだったが、読んだら面白かった! 特に、家元制度が始まったそのワケは、茶の湯ブームが沸騰しちゃって街にへたくそなお点前が蔓延し、さらにはへたくその中から師範を名乗る者たちが登場し、これじゃいかんと千家はじめ正調茶の湯界が立ち上がった……ということらしい。家元制度を独占的でいやなものと捉えるか、それともイノベーションしつつ伝統を守る茶の湯の担い手とみるか、それは考え方次第でもあるが、私としてはとにかく納得。
読了日:2月10日 著者:神津朝夫

ステーショナリーマガジン 008 (エイムック 2376)ステーショナリーマガジン 008 (エイムック 2376)感想
今朝もまた読んじゃった……♪ 今日、気になって熟読したのは「4Cボールペンリフィルを極める」:最近、カンポマルツィオのミニペンにオートのニードルポイントを装着。さらになんかないかな、と。ネットでも見てるけど、紙媒体だと実物大が見れるのがいいやね。&「イラストレーター佐々木悟郎さんの雑記ノートを作る愛用文房具」:この頃ノート作りに行き詰まってるもんで。貼り付けが苦手なんだが、今年はバリバリやってみよう
読了日:2月19日 著者:

図像探偵―眼で解く推理博覧会 (光文社文庫)図像探偵―眼で解く推理博覧会 (光文社文庫)感想
最近、荒俣宏さんは流行らないのかしら。Amazonで激安で入手。みなさん、若いころの荒俣さんは尖っててすごいんですよ、もっと読みましょう! ◆内外のさまざまな時代の図像を前に、奇才アラマタが自身の引き出しを盛大に開け閉めしながらこれを読み解く。アカデミズムに走りすぎずかといって妄想にも走らず、「読ませる力」はさすがとしか ◆絵画(など全ての芸術作品)を見るときに、頭の中でいつも編集会議したら隅々までよく見えるようになるんじゃなかな、などと。なんでも問題意識を持たずに見てると端々隅々まで目が届かないんだ
読了日:2月19日 著者:荒俣宏

ロシア正教のイコン (「知の再発見」双書)ロシア正教のイコン (「知の再発見」双書)感想
図書館 ◆ロシアにおけるイコンの捉えられ方とありようについて、入門的に知りたくて。特に、ロシアにおいて近代初期にはイコンが「ロシアのプリミティブアート」として捉えられたことに興味を持つ。
読了日:2月20日 著者:オルガメドヴェドコヴァ





ルネサンスの聖史劇ルネサンスの聖史劇感想
図書館 ◆著者の特別講義に向けて、第一段階では全体のレジュメを作成すべく各章「はじめに」と「まとめ」を要約、ゼミ仲間に配布。配布目的があったので短時間で効率よくがんばれた~ ◆受講後の第二段階では、著者への質問票作成を目標に、作成したレジュメと講義との間に感じられた相違点や自身の研究に関連する質問事項をまとめつつ……その途中で期限到来、いまは他の誰かの手許に……そろそろ戻ってきたかしら。また借り出さなくっちゃ! ◆それにしても本書に関して近所にライバルがいたとは驚きだ! あの日講義に出てたのかっ?!
読了日:2月20日 著者:杉山博昭

ダイアローグ〈2(1980‐1984)〉ダイアローグ〈2(1980‐1984)〉感想
図書館 ◆多木浩二×柄谷行人の対談部分を読もうと借りてきてはみたものの、バカなオイラは話にまったくついていけず。ごめんなさい、修行して出直します。
読了日:2月20日 著者:柄谷行人





グランドツアー――18世紀イタリアへの旅 (岩波新書)グランドツアー――18世紀イタリアへの旅 (岩波新書)感想
図書館 ◆グランドツアーそのものよりも、目的地とされたイタリアの当代の状況と、ツアー参加者が国に持ち帰ったもの(影響関係)についてが主であった。なんでロンドンにヴァン・ダイクがいっぱいあるのか初めて理解
読了日:2月22日 著者:岡田温司




断片的なものの社会学断片的なものの社会学感想
図書館2ヶ月待ち ◆著者は社会学者。当初、ケーススタディがメインと思ったがそうではなく、ケースを通して見た著者の世界観に関するエッセイである。最後はなにやら宗教に通じるような見解も ◆印象深いフレーズ多し。「人生は断片的なものが集まってできていて、その欠片を分析することも一般化することもできない」「私たちは物語を集めて自己を作るのではなく、世界そのものを理解している。物語の寄せ集めで一つの世界を作り出し解釈しているのだ」「私たちが居場所を思うのは、それが失われたか手に入れられないときだけだ」などなど。
読了日:2月22日 著者:岸政彦

日経おとなのOFF 2016年 1月号 [雑誌]日経おとなのOFF 2016年 1月号 [雑誌]感想
kindle ◆そういえば今年の分を読むのを忘れてた! ということで付録を諦めてkindleでチェック ◆カラヴァッジョ先生はじめモランディ、若冲、ポンペイ、ヴェネツィア・アカデミア、クラナッハ♪、速水御舟が楽しみ♪♪ そして久々のダリ師匠っ!! いいぞ2016ニッポン♪♪ ◆カラヴァッジョ先生は3月に行く予定。真田丸展も見なくては。レオナルドもうかうかしてると終わっちゃう。アフガニスタンは二度と見られないかも。ダリ師匠は言わずもがな。若冲展は久しぶりの大行列になると予想されてたが、いっちょ並んでみるか。
読了日:2月24日 著者:日経おとなのOFF編集部

城 夢想と現実のモニュメント―渋澤龍彦コレクション   河出文庫城 夢想と現実のモニュメント―渋澤龍彦コレクション   河出文庫感想
澁澤龍彦、老後の楽しみのために買い込んであって、未読が大半。そろそろ老境が近づいてきたし眼もタマシイも少し鍛えたことだし、今年は集中講読か ◆安土城と信長に対する考え方がいつの間にやら澁澤センセとほぼ同じになっている自分を発見。やっぱし知らぬ間に影響受けちゃってるのかしら? もし信長がヤラれてなかったら日本はどうなっていたか、と週一ぐらいで考える。信長があの時点で国を作り変えておいてくれればよかったのに、とつくづく ◆この機会を起点に、40年ぶりにサドやジル・ド・レを読んでみようか
読了日:2月28日 著者:渋澤龍彦

こちら警視庁美術犯罪捜査班こちら警視庁美術犯罪捜査班感想
図書館 ◆天才シリーズ、文学館シリーズ、近代建築デラックスなどで私を楽しませてくれる門井氏の、軽めですいすい読めちゃう美術ミステリー。天才シリーズと違って被害者のいる美術関連事件の数々をマルビの女と若造が解決してく中編5作の連作。ページがスイスイめくれます ◆ただなんか物足りず。かの怪作『六枚のとんかつ』の若造のほうがすっとんきょーっぷりは上だな、などと思い出しちゃった ◆5年前の大地震の話が突然出てきてウンザリ。私は二度と思い出したくないんだ。楽しい気持ちが一瞬で胃痛、がっかりだ ◆キリコの説明、端的!
読了日:3月2日 著者:門井慶喜

小説あります小説あります感想
図書館 ◆『おさがしの本は』の完結編という位置づけ。ずいぶん時間を空けて読むことになって前作の詳細を忘れてしまっているが、このような形に着地するとは思わなんだ(いちおうネタばれ防止のため細かいことは書かない) ◆途中繰り広げられるのが「小説は何の役に立つか」という問答。内容にはあまり共感できなかったが、自分にとって小説とは何か、さらにいえば読書とは何か、改めて考えてみたいと思わされた(特に趣味の部分でね)。そもそも「役に立つか」という命題自体がどうなのか、と作中でも一応疑われているが、そこがやはりキモかと
読了日:3月3日 著者:門井慶喜

デスマスク (岩波新書)デスマスク (岩波新書)感想
図書館 ◆6月の講義に向けて「岡田先生×岩波新書赤」シリーズ3冊まとめ借りの一つ。ちょっと多忙で熟読する時間はなかったがどうしても気になって借り借り。したがってお試しパーッと読みに終わったが、これまで岡田先生のお弟子である諸先生方から伺った話がみっしり。ああ私も密かに孫弟子なんだと実感 ◆死者―先祖に対する西欧の感覚はおそらく古代ローマに端を発しているんだと思うが、本書はエピソードを例にとりつつその流れを具体的に、近代にデスマスクが新しい価値=天才崇拝を表象してゆくところまでを示す ◆早めに精読しよ
読了日:3月7日 著者:岡田温司

Talking with Angels―ロンドンの天使達Talking with Angels―ロンドンの天使達感想
なんか疲れちゃってどんよりしていたら、枕元にポロッと落ちてきた本書。他の本は崩れてないのに不思議だわ…… 青い空に向けて伸ばした天使の腕は手首を欠いてしまっているけれど、その指し示す高みを今一度見やれば一筋の飛行機雲 
読了日:3月8日 著者:岩谷薫



モナリザの秘密―絵画をめぐる25章モナリザの秘密―絵画をめぐる25章感想
友人より拝借 ◆アラス、死の直前のラジオシリーズ全25回を元に。美術と美術史の捉え方について「遠近法の成立とその展開(西洋文化の中の遠近法の意味)」「記憶術から修辞へ(中世からルネサンスへ、絵画の目的の変遷)」「史学とアナクロニスム」そして「ディテールと作家の内密性」を主題として。アラスは逸脱、異常、例外、そして細部を注視することで、「なぜそれがそうなっているのか」その意味を解読する ◆原題に「モナリザ」はない。「謎」と評されるモナリザを疑うことから始めよ、ということか ◆これは……買ってリピ読みすべきか
読了日:3月11日 著者:ダニエルアラス

もうひとつのルネサンス (平凡社ライブラリー)もうひとつのルネサンス (平凡社ライブラリー)感想
前回「よくわからん」で中断した「イタリアのファシズムと芸術」につき、schooで池野絢子先生の講座受講により少しキモがわかったので、時間をおかずに再読 ◆イタリアにおいてファシズムは、芸術をプロパガンダに利用するに当たっても、ナチスのそれとは違って「イタリア大芸術とのつながり」を考えながらの政策立案に終始する。ゆえに芸術の自由度を制限するようなマネはしたくてもできなかったのかも、と ◆イタリア近代の芸術家たちについてもう少し調べたく、とりあえず池野先生の研究領域であるモランディとアルテ・ポーヴェラへ
読了日:3月12日 著者:岡田温司

ちょろりんと とっけー (こどものとも傑作集)ちょろりんと とっけー (こどものとも傑作集)感想
図書館 ◆読友さんに教えてもらった本書。とっけーはタイ語でトカゲの意味(実はトカゲじゃなくてヤモリの泣き声だと思うんだが) ◆ちょろりんととっけーの兄弟の一晩の大冒険物語。お兄ちゃんのちょろりんは、ちょっぴり無鉄砲な弟のとっけーに対してあくまでもやさしいんだ! ◆児童書をちょびちょび読むようになったのは昨年から。これまで読んだものはみな面白かったが(パンダ銭湯とチリメンモンスターといぬだけだけど(笑))、パンダ銭湯に続き本書は何度か読み返したくなる感じ。私にはこんくらい小さい文字があったほうが読みやすいな
読了日:3月12日 著者:降矢なな

文具王 高畑正幸の最強アイテム完全批評 (日経ホームマガジン)文具王 高畑正幸の最強アイテム完全批評 (日経ホームマガジン)感想
図書館 ◆文具には美しい、かわいい、かっこいい、他の人が持ってない、などの文脈を求めてしまうのだが、本書は主に「便利」「スグレモノ」という文脈で編まれていて、本来文具に求められる第一の要素は便利とスグレモノであったことを思い出させてもらった(笑) ◆最近ジョッターにハマっているので「アブラサス」にググッと。付録に組み立てジョッターがついていたのね。設計図があるので自作しちゃおうかと思うぞ ◆日付の入る名刺入れ、ダンボール角補強ツール、エーワンのポータブルシールなどが目を引く
読了日:3月12日 著者:高畑正幸

建築のテラコッタ―装飾の復権 (INA BOOKLET Vol. 2No.4)建築のテラコッタ―装飾の復権 (INA BOOKLET Vol. 2No.4)感想
常滑で購入 ◆主に技術史を中心にテラコッタ使用の歴史を綴る鼎談より:ここでいうテラコッタとは大雑把に、タイルより大きくてごつくて、装飾を施した建築の表面に用いられる焼物。日本の近代建築において1950年代ごろまで盛んに用いられた。日本では主にアメリカ式、理由は多くの建築家らがアメリカに学んだから。装飾性と実用性(主に耐火)にすぐれ、監修者で旧伊奈製陶役員であった杉江は「装飾は潤い」と過去を懐かしむ ◆ヴォーリズもテラコッタを多用したが、伝道資金調達のために設立した近江兄弟社内に輸入部門を設けていたのは初耳
読了日:3月13日 著者:杉江宗七,山口廣,谷川正己

美術を書く美術を書く感想
読み終わり間近で止まったまましばらくうっちゃっていたが、とりあえず読了宣言 ◆アメリカで芸術学を学ぶ学生はこんなふうにトレーニングしてますよ、という。本書を読むことで、どういう角度から攻めていくべきか勉強になります。が、本書ばっか読んでてもディスクールが上達するわけでないのは当然で、本書を書いたバーネット先生にご指導いただきたいなぁ……と身の程知らずなことを思うのでありました ◆一度通読したらあとは折に触れ必要な箇所を再読すべし。いわゆる教科書的な使い方をしつつ、己の論文を「太い」ものにしてゆきたく
読了日:3月13日 著者:シルヴァン・バーネット

幻想博物誌 (河出文庫)幻想博物誌 (河出文庫)感想
購入した日付がスタンプで押されていた。1984年……32年も放っておいてごめんなさい ◆プリニウス好きの澁澤氏が西洋の怪物を博物誌的に説く。やっぱスキヤボデスが好き。ドードーはいつも哀しみの象徴 
読了日:3月13日 著者:渋澤龍彦

体の使い方を変えればこんなに疲れない!体の使い方を変えればこんなに疲れない!感想
図書館10日待ち ◆ガテンバイトなアタシには死活問題!! 著者は介護の専門家。テレビ等でこうした人たちが魔法のように人を持ち上げたりするのを何度か目にし、その秘訣が知りたいものよと借り借り ◆ご利益あるかどうかまだよくわからんが、要は肩甲骨を開く持ち方をし、股関節を自由に動かせる姿勢をとれば、無理なく全身のパワーを引き出せるということ。生活のさまざまな場面で具体的にどうすればよいか、イラストつきで繰り返し繰り返し説明する親切本。タイトルは「こうすれば疲れない」だが、内容は「こうすればパワーが出る」でもあり
読了日:3月13日 著者:岡田慎一郎

タイルが伝える物語 図像の謎解きタイルが伝える物語 図像の謎解き感想
再読 ◆冒頭は、中世から近世にかけての西洋美術を専門領域とする吉澤京子氏とINAX常滑主任学芸員竹多氏の対談による「西洋のタイル」。吉澤氏はオランダのプロテスタントのタイルについて、偶像崇拝を禁じ聖書を重んじるプロテスタントだからこそ、家庭で聖書の場面が繰り返し現れるとする ◆タイルの柄は流行を反映し、社交の場における話題を提供し、風化せず、視覚体験の共有化をもたらす。タイルの役割は、建材であり、清潔を保ち、装飾に寄与し、情報を発信し、コミュニケーションの場の中心となること。
読了日:3月17日 著者:企画:INAXライブミュージアム企画委員会、LIXILギャラリー編集:石黒知子・井上有紀

消えたカラヴァッジョ消えたカラヴァッジョ感想
図書館 ◆月末のカラヴァッジョ展詣でを前に、あまりにカラヴァッジョを知らないので自主的に強化週間開催中 ◆えええっこれってホントにノンフィクション?! と何度も確認してしまうほどドライブの利いたストーリー展開。「事実は小説より奇なり」とはまさにこのこと! ◆前半の主人公(?)であるフランチェスカがラウラとともに行なうはまさに美術史研究者の基本のキである「一次資料の探索」。ああとてもじゃないが私にはこんなことできない、こんな度胸は探したってどこにもないんだ……とビビッてひるんでへこみつつイッキ読み
読了日:3月19日 著者:ジョナサン・ハー

UP 2015年12月号 518UP 2015年12月号 518感想
図書館。初登録だけど再読 ◆佐藤康宏「日本美術史不案内80『放送大学で学ぶ』」放送大学における著者作成の単位認定試験につき、匿名受験者のクレームを機に大学側が強引に問題文の一部の削除を決定、著者が放送大学と決別する顛末 ◆須藤靖「注文の多い雑文その32『青木まり子現象』にみる科学の方法論」宇宙論と太陽系外惑星を専門とする著者が、〈あの〉青木まり子現象について、科学の方法論で検証するとはどういうことか具体的にオオマジメに示す ◆そして田中純「イメージの記憶42『歴史の場の航海者 写真家多木浩二』」
読了日:3月19日 著者:東京大学出版会

クレーの天使クレーの天使感想
図書館 ◆しばらく前、ゼミでクレーの「……むしろ鳥」が一時的に大流行した。なぜってかわいいから。ちょうどそのころ課題の模写で錦絵を題材に天才的画力を発揮してしまった私は(笑)、ゼミ友に請われるまま描いてみた、リーガルパッドのうえにマジック殴り書きで「むしろ鳥」を。描いてさまざまなことに気付いた。たとえば、クレーの天使にはおへそがある、とか ◆そんな下地があったうえで、図書館の書架でふと見つけた本書。どれもこれもなんと恐ろしい詩ばかりだろう。すべてが「この世に別れを告げるとき」を指し示していた。
読了日:3月23日 著者:パウル・クレー,谷川俊太郎

悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)感想
図書館4ヵ月半待ち ◆ほとんど最初から「オチ」は見えていたが、そこに至るプロセスは“自称”ミステリーマニアたちの”実力”を大いに試すものであり、そしてストーリーテリングの手法は夢オチすれすれでありながら巧妙な仕掛けが施されたものであり、まさに最初から最後まで全く気が抜けず ◆『その女アレックス』に続いて(と言っていいでしょう)翻訳は橘明美氏。いわゆる翻訳くささのないリズミカルでスピード感ある日本語が、私たちを物語の中心へとぐいぐい引っ張っていってくれる。橘氏の他の翻訳書にも面白そうなものがあり、興味津々!
読了日:3月24日 著者:

ヴェニスに死す (岩波文庫)ヴェニスに死す (岩波文庫)感想
図書館 ◆読友さんとの間で話題に上り、じゃあ同時にいっちゃうかと急遽借り出し ◆映画ははるか昔に見たが、原作は初体験。その会話の中で「水上都市ヴェネツィア、夏は水路がにおう」と教わったからだろう、原作においてまさにその「におい」が重要な意味を持っていることに気付く。シロッコにアテられた主人公が、プライドを楯に自分の本心を否認しつつ、欲望の渦にみるみる引き込まれ沈んでゆく様は映像から十分に窺えるが、原作で何度か強調される「におい」もまた彼を破滅へと誘ったのだと知る ◆タジオにビヨルンのイメージ、一択です
読了日:3月25日 著者:トオマスマン

〈オールカラー版〉美術の誘惑 (光文社新書)〈オールカラー版〉美術の誘惑 (光文社新書)感想
図書館 ◆カラヴァッジョ研究で名高い宮下規久朗氏の美術エッセイ ◆本書は連載をまとめたもので、数々の作品、話題について宮下氏は縦横無尽に論を繰り広げる ◆氏は連載中にお嬢さんの死を経験し、美術の力に対し懐疑を抱くようになったとのこと。それでもしかしこうして私たちに対して発信してくれるその知見は、おそらく「次なる者」を経て新たな思索へと「羽化」してゆくだろう。氏が白い蝶に人間の魂のアナロジーを見るように、氏の「ことば」もまた不滅なのだ。氏が人生の特別なときに「ことば」を発してくれたことに、深く感謝
読了日:3月25日 著者:宮下規久朗

南蛮寺門前南蛮寺門前感想
kindle青空文庫 ◆研究テーマのサイドねたであるキリシタンの本を探してたら、なんかひっかかってきて興味もつ ◆ときは16世紀ごろか。京都にある南蛮寺の前で、フツーの男女がいつの間にやら哲学的宗教的議論に巻き込まれ、しまいにゃあーだこーだと一向に折れないキリシタンの日本人がばっさり首を斬りおとされて話は終盤へ…… なにがなんだかよくわかんなかったんで、またそのうちじっくり情景を追いつつ読んでみよ ◆短い戯曲。著者は詩人さんだそうですな。歌うような昔ことばに市井の人びとのキリスト教団への視線が絡みついてる
読了日:4月1日 著者:木下杢太郎

自分のついた噓を真実だと思い込む人 (朝日新書)自分のついた噓を真実だと思い込む人 (朝日新書)感想
図書館38日待ち。皆さんこういう人に苦しめられているのか? はたまたオボちゃんサムちゃんみたいなのに興味があるのか? ◆そう、しばしば登場するのがオボちゃんサムちゃんの名前。そういう奴らは己の所業をなんと心得てるのか、ってのが大きな話題。小さな話題は「夫が浮気してるに違いない、だけどいまの生活を捨てたくないから探れない、結果悩んで病んじゃって」みたいな、日常のウソに騙されるってどういうことかケースで紹介。著者は精神科医だが、なんと私のゼミの先生たちと大学院じゃ同じ学部。あそこの学校の割り振りはなんかすごい
読了日:4月2日 著者:片田珠美

おかしな建築の歴史 (エクスナレッジムック)おかしな建築の歴史 (エクスナレッジムック)感想
図書館 ◆東北大学五十嵐教授とお弟子たちによる、さまざまな見出し=キーワードとともに、近世の大建築から現代の住宅まで特色ある建築を紹介するほぼ写真集。まえがきに「眺めるだけでよい」とあるとおり、美しい写真のヴォリューム大 ◆まさに眺めて楽しい。通読で何かを得るというよりも、手許に置いて頻繁に取り出してパラパラめくるが吉 ◆「おかしな」で想像されるのは表紙のガウディや郵便配達人などなどだが、そうした要素はほとんどなくて、テレビの『建物探訪』『ビフォーアフター』とかリビング誌なんかに出てきそうなのが多いわな
読了日:4月7日 著者:五十嵐太郎

ジョルジョ・モランディの手紙ジョルジョ・モランディの手紙感想
図書館 ◆展覧会「ジョルジョ・モランディ―終わりなき変奏」観覧を前に、知識ゼロじゃアカンて、おなじみ岡田温司先生編、我が担当教官であらせられる池野絢子先生も執筆に加わった本書で予習(池野先生、この時点でまだ博士課程後期在籍中。優秀すぎ……) ◆同じモティーフを繰り返し繰り返し繰り返し描き続けるその意味は、本書ナナメ読みと展覧会観覧だけでは到底理解できるものではなく。ただ、後になればなるほどあたかも認知症患者の描く絵のようにあらゆる要素が削げ落ちてゆくのを見て、イデアなどという単語が脳裏を去来す
読了日:4月8日 著者:

別れ 旅の記念として、室生犀星に別れ 旅の記念として、室生犀星に感想
kindle無料本(というか一編の詩)◆「旅」でいろいろ検索してたら出てきた詩。萩原朔太郎と室生犀星との関係について全く知識がないため深い読みができないが、人は自分ではどうしようもない出来事やそれによって受けた傷あるいは痛みを抱えながらも、ただただ毅然として歩んでいくしかないのだろう、と
読了日:4月8日 著者:萩原朔太郎



考古学崩壊 前期旧石器捏造事件の深層考古学崩壊 前期旧石器捏造事件の深層感想
図書館 ◆いわゆる「神の手」事件を早くから看破していた著者、「犯人」糾弾よりむしろ「日本の」考古学の世界の構造的機能停止を鋭く批判する ◆著者の「告発」が本当だとしたら、日本の考古学はアカデミズムの体を全くなしていないことになる。なんだよ、出てきた石器の形態分析はおろか、ディスクリプションできる人がほとんどいない、って……そんなんで博士号取ってるのがゴロゴロいるってこと? どうも学者が自分の「理想の前石器時代」を見つけるために穴掘りばっかしてるらしい……アホか ◆「行政考古学」「考古学ブーム」の危うさも
読了日:4月10日 著者:竹岡俊樹

江ノ島西浦写真館江ノ島西浦写真館感想
図書館55日待ち ◆『ビブリアシリーズ』の三上氏 ◆黒歴史として葬り去るには少々重い失敗を経験した主人公が、レトロな環境にしばらく身を置くことで自分を含むさまざまな人びとの過去と現在に向き合う ◆「ビブリア」と構造はほぼ同じ、主人公たる女性の性格もまあだいたい似たようなモンに思えるが、推理濃度はこちらがやや勝ちといったところか。その意味で相変わらずサクサク読めちゃう安定の面白さであるが、このパターンはもう十分。「ビブリア」完結が楽しみだが、その後の三上氏には別種の新展開を期待。
読了日:4月14日 著者:三上延

美術手帖 2015年 07月号美術手帖 2015年 07月号感想
図書館 ◆山下裕二監修 暁斎を知るキーワードは「二重性」 江戸の人にして明治の人、即ち前近代にして近代。巨大にして微細。狩野派の画家にして浮世絵師、これは藝大卒にして漫画家って感じに等しいと。さらに円山四条派にも習うところから粉本学習と写生の使い分けが。そして東にして西の側面が、キリストの面持ちの釈迦像やジョサイア・コンドルとの親交、そして西欧での早くからの高評価にうかがえる ◆暁斎に最も近い現代作家の一人が絵師にして画家であり『すゞしろ日記』を記す山口晃。『暁斎絵日記』に倣った暁斎美術館訪問記が面白い!
読了日:4月15日 著者:

人柱はミイラと出会う人柱はミイラと出会う感想
図書館 ◆人柱、黒子、お歯黒、厄年、鷹匠、ミョウガ、そして参勤交代が文化の中で大きな役割を担うパラレル日本で、アメリカからの留学生リリーちゃんが出くわすさまざまな事件。全てはパラレル日本だからこそ起こる事件であり、解決の糸口のありかもまたパラレル日本だからこそ…… ◆とはいえ厄年なんかは未だに真剣にとらえてお金使ってる人がゴマンといるよね(笑) パラレル日本の厄年は、こちらの日本の霊感商法モドキのしょぼいそれとはスケールが違います ◆全編かる~い感じなんで毎晩布団で寝オチ読み。それでも結末ではクスッと
読了日:4月24日 著者:石持浅海

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2015年 8月号 [雑誌]NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2015年 8月号 [雑誌]感想
図書館 ◆カヴァーは教皇フランチェスコのバチカン改革とその現実。この号、気になった記事多し:京大研究者による地球システムモデル構築への挑戦、陸上生態系シミュレーションは海洋生態系のそれより難しい、理由は複雑さと生物(特に植物)の入れ替わり周期の長さ。イルカとシャチを野性に返すこと。ルワンダの除虫菊栽培、その白い花。北米における竜巻発生数の増加。ヨーロッパのバイソンを野生に。氷河が解けだし第一次世界大戦の兵士の遺体が表出し始めている、写真では二人が折り重なる。ペルーのカンデラリア祭りのパフォーマー(つづく)
読了日:4月25日 著者:

死のドレスを花婿に (文春文庫)死のドレスを花婿に (文春文庫)感想
図書館 ◆ルメートル読み3冊目にして最も腹立つ犯人にムカムカ。なんだこいつ(怒) である一方、物語の構成は3冊のうちでは最もまともでスッキリ。それでも『アレックス』『イレーヌ』に劣らぬ展開の読めなさにすっかり夢中。あいかわらず詳しい感想はいっさい書けない…… ◆『アレ』『イレ』に比して残虐度は控えめか。オチはあれで本当にいいのか?! ……いや、いいのかもしれない、とりあえずは…… ◆トマス・ハリスがしっかりしてくれない昨今、ルメートルにすがりつきたい私だが、『天国……』はどうやら私好みじゃないらしくて残念
読了日:4月26日 著者:ピエールルメートル

魔夜峰央の「ダリ的魔法術」魔夜峰央の「ダリ的魔法術」感想
手許にポロッと零れ落ちてきたので久々に ◆ざくろからトラトラ銃、の順ではなく、銃からトラトラざくろと後退し収斂していく様である、という解釈は魔夜氏のものか、それとも誰かの研究結果か? 「ざくろからガラの腕に向かってトラトラ銃そして針、刺さる直前」が主題であると思うが、そうだ、覚醒直前の夢は時空の因果関係を超越し、緩やかに目覚めのあとまで続くものだった。ならばすでに針はガラの腕を攻撃し終え、銃からトラトラざくろのモーメントに入っているのかもしれぬ。ガラはもう半分ぐらい目覚めて夢を反芻しはじめたかもしれぬ。
読了日:5月3日 著者:魔夜峰央

芸術新潮 2015年 07 月号 [雑誌]芸術新潮 2015年 07 月号 [雑誌]感想
図書館 ◆暁斎特集。「山口画伯の暁斎講座」メモ作成。曰く:〈反骨〉はわかりやすいキャッチフレーズにすぎず、暁斎はむしろちゃんとした画家、筆の力がすごい、天才肌というより腕力、内発性があるのだ。内発性とは内側から満つる“張り”のようなもの。狩野派から他流派、浮世絵までものした暁斎は一人オールジャパン、その作品には生来の好奇心が表れる、見聞きした全てが題材になり、新時代の文物に感心しつつ自分のスタンスを崩さない ◆日本美術史を「ヘン」とし疑問を呈する画伯、ここでは「日本美術:現物<記憶の中の生理的な正確さ」と
読了日:5月6日 著者:

港町のトポグラフィ (シリーズ 港町の世界史)港町のトポグラフィ (シリーズ 港町の世界史)感想
図書館 ◆研究 ◆『港町と海域世界』に続いて論文集「港町の世界史」シリーズ2冊目の読み読み。本書の狙い:「広域的関係」「人間活動の都市への投影」を通じ、港湾と市街地の空間構造や住民構成等を学際的に考察 ◆伊原弘「泉州の異邦人と外来宗教」精読(本当は萩尾俊章の琉球-媽祖に言及あり-も読まなきゃだが時間切れ) ◆唐宋代に形成、明まで繁栄。鄭和南海遠征の寄港地の一つ。「神々は人々の背中に乗ってやってくる」、「神々が移動する」、その神々は「あらたな都市として人々を吸引しつつあった江戸」へも(ともにp.175)。
読了日:5月6日 著者:

ケースに学ぶ 青山企業のマーケティング戦略ケースに学ぶ 青山企業のマーケティング戦略感想
仕事先より提供アリ ◆くだらん。
読了日:5月7日 著者:







名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)感想
図書館66日待ち ◆初読みに加えてめったに読まない時代物。主人公が絵師を目指しているということで読んでみる ◆漢字ばっかで読みにくいな~(笑) 登場人物がみんなすら~っとしてて、出来事がみんなま~ったりしてて、解決もさ~っくり。『その女アレックス』みたいなのが好きな私にはちょっと物足りず ◆とはいえ主人公の絵師としての成長は実に気になるところ。じっくり読む時間がなく、世界観を味わうところまで到達できなかったのが残念。次に旅に出るときに合わせて再度借り出し、列車の中でゆっくり読み返したい
読了日:5月8日 著者:宇江佐真理

世界の露店世界の露店感想
図書館 ◆これは……買わなくちゃダメ!!!! 訪れたことのある国々の露店を見ていると、そこで売られているおいしいものたちの味が蘇ってくる。訪れたことのない国々の露店を見ていると、カラフルな染料や果物に触れてみたくなる ◆日本は気候が悪いから露店に向かないってのもわかるけど、もっと露店があれば……いや、なくしてしまわなければよかったのに。おそらく戦後の闇市などの記憶を消し去ってしまいたい欲求の結果なのだろうが、こういうものを見ていると、そういうものを無闇に消し去ることは文化の何かを失うことなのだと思えてくる
読了日:5月9日 著者:

天使とは何か キューピッド、キリスト、悪魔 (中公新書)天使とは何か キューピッド、キリスト、悪魔 (中公新書)感想
ストイキツァ『絵画をどう味わうか』講読会にて「カラヴァッジョの天使たち――ヴィム・ヴェンダースに捧ぐ」を担当、いよいよこの金曜日に迫ったプレゼンに奥行きをもたせるべく、ストイキツァのお友達である岡田温司先生の天使論に手を伸ばす ◆収穫は『ベルリン・天使の詩』の解釈部分。《聖マタイと天使》ver.1とver.2の絵解きについて、ヴェンダースの天使の仕草が一つの解となる可能性をちょっと嗅ぎ取ることができた気がする ◆そして天使の偏在性についても、何かがノドまで出掛かってる、ってとこまで来た感じ……がんばろう
読了日:5月9日 著者:岡田温司


NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2015年 10月号 [雑誌]NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2015年 10月号 [雑誌]感想
図書館 ◆「ホモ・ナレディ」(星の人)、南アフリカの洞窟で、ホモのどの種とも異なる特徴を持つ大量の人骨が発見さる。「捨てる」行為=儀式で弔った可能性あり。年代は未だ不明。発見者グループは情報を公開することでいわば「知のクラウド化」を行ない、さまざまな専門分野からのオープンなアプローチによる総合研究へ。結果、「ゆりかご」は東アフリカだけではなく、また進化の過程では分岐のみならず合流のあった可能性も見えてきた ◆コンゴの川旅、自然と社会 ◆ユーコンの狼、餌は魚介類と海獣 ◆南極で調査を続ける極地研の女性研究者
読了日:5月10日 著者:

もっと知りたいカラヴァッジョ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)もっと知りたいカラヴァッジョ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)感想
図書館 ◆勉強会にてカラヴァッジョの発表当番。補強のために読み読み。入門書であるが、カラヴァッジョについては私も入門なのでここらがピッタリ。とはいえ著者はカラヴァッジョ研究第一人者の宮下氏 ◆やっぱり読んでおいてよかった宮下先生の入門書。《聖マタイと天使》ver1とver2の違いについて、『カラヴァッジョ鏡』等には書いてなかったコメント発見。「ver2のマタイには知性が」との短いフレーズ。当代人気であったカラヴァッジョの描写が必ずしも聖職者に受容されなかった事実のリアルを一言で表現しているじゃないか
読了日:5月11日 著者:宮下規久朗

カラヴァッジォ (BSSギャラリー 世界の巨匠)カラヴァッジォ (BSSギャラリー 世界の巨匠)感想
図書館 ◆勉強会の発表当番前日、藁にもすがる思いで書架眺めてて発見。翻訳は若桑みどり。発行1991年とちょっと古いのが魅力 ◆このところ何故かやたらと日本で人気のカラヴァッジョ、若冲、暁斎。カラヴァッジョはもちろん世界のメジャーだが、それにしても次々に「失われていた作品、発見さる!」と喧伝される。古いとはいってもついこの間のこうした本にあたっていると、まさに「このごろ」「急激に」カラヴァッジョが「動いている」ことが実感できる。なぜだ? 誰がいったい何をしようとしているのだ? と探偵ゴコロがムクムク。怪しい
読了日:5月11日 著者:アルフレッドモワール

疾風ロンド (実業之日本社文庫)疾風ロンド (実業之日本社文庫)感想
図書館 ◆映画化につきチームナックスのシゲちゃんが登場とのことで予習のために読み始めてみるも……見開き2ページ読んだ後、ちらりと文庫のウラ見たのがいけなかった。テレビでヤスケン出演の『白銀ジャック』見ちゃったんだけど、これって…… この手の娯楽小説では細かいやり取りとか言い回しに興味がなくて、ストーリーとかプロットだけで読んでる私からすると……まるっきし同じ話じゃん!!! で、いきなり楽しくなくなって中止。だったら映画見れば十分だわ ◆スキーとかやる人なら楽しめるかもしれませんが、あいにく
読了日:5月15日 著者:東野圭吾

クレーの天使クレーの天使感想
図書館 ◆先日初めて読んでその内容があまりにも衝撃的-悲劇的で、頭から離れなくなったので、家でこっそり思いっきり涙を流すために借りてきた ◆「うそをしらないから/てんしはほんとうもしらない」 ◆「そしてしぬひがきた」 ◆「まにあうまだまにあう/とおもっているうちに/まにあわなくなった/……/もうだれにもてがみをかかず/だれにもといかけず/……/かすかなすすりなき……/そしてあすがくる」
読了日:5月19日 著者:パウル・クレー,谷川俊太郎

マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)感想
図書館 ◆意図的に集中して読んできた岡田温司新書シリーズのうち、氏の新書デビュー作 ◆「マグダラのマリア」の「成立」とハイブリッド性、修道会等における信仰の手本であること、娼婦のアイドルとしてのマグダラ、そしてその性的魅了と聖性について ◆13世紀以降特に盛り上がるマグダラ人気のメカニズム:1215年第4回ラテラノ公会議の結果①懺悔、告解 ②説教 ③聖画像崇拝 が重んじられ盛り上がる。マグダラは①の象徴として説教師たちが②の題材によく採用し、③にしばしば取り上げられ、文字通り「偶像=アイドル」の地位に上る
読了日:5月20日 著者:岡田温司

Aではない君とAではない君と感想
図書館158日待ち ◆事件の構造は比較的早く推察できたな……と思っていたらちょっと間違い。うわー、そっちかよ、という仕掛けアリ ◆シンプルかつ硬派な書きぶりで、言葉遣いがやわらかく、冗長すぎずぐいぐいと読み進められて好感。ちょっぴり説明的かなあ、と思わされる気配もあるけれど ◆自らのポリシーに従い、少年犯罪がどうしたこうしたといった話題(社会問題といったほうが適切かな)には野次馬以上の関心を持たないように心がけているのだが、図書館HPに載ってたあらすじになんだか魅かれちゃってね……
読了日:5月22日 著者:薬丸岳

図説 聖書人物記図説 聖書人物記感想
図書館 ◆旧約から新約まで、楽園を追われた二人からイエスとマリア、イスラエルの王たち、使徒たち、聖人たちetc.を、オールカラーで名画を添えて大判各見開き2ページで紹介 ◆キリスト教文化の中で生きてこなかった自分にとって、聖書の物語は、特にその登場人物の多さや独特の行動原理に翻弄されるばかりでなかなか理解しがたいもの。そこで強い印象を残すエピソードをさらに補強してくれるこうした「絵本」は、つまるところ「文字の読めない者のための聖書」であって、理解促進にばっちりというわけだ! ◆一応通読。また必要に応じて。
読了日:5月24日 著者:R.P.ネッテルホルスト

UP 2016年3月号521UP 2016年3月号521感想
図書館 ◆佐藤康宏「日本美術史不案内」の「開店休業」:このところ停滞している洛中洛外図研究に喝 ◆木下直之「動物園巡礼」の「動物園がほしい!」:ある個人動物園とその園長の特異なキャラ。明治初期「新聞小政」の写真、いなせ! ◆須藤靖「アインシュタイン、エディントン、マンドル」:日食観測と一般相対性理論 ◆田中純「モンタージュ/パラタクシス――イメージによる歴史叙述の『リアリズム』」:ヴァールブルクのムネモシュネ・アトラス、実物の写真あり。精読ノート作成のこと ◆「活字」を知らない東大生もいるというこのご時勢
読了日:5月25日 著者:

UP 2016年4月号522UP 2016年4月号522感想
図書館 ◆恒例「東大教師が新入生にすすめる本」:読メで昨年と同じ本をチェックしちゃって己の勉強不足にガックリ。単行本出てるのを初めて知る ◆清水あつし「『帝大新聞』創刊資金の謎を追って」:ネタに全く興味はないが研究の道筋が大いに参考に ◆小坂井敏晶「神の亡霊」最終回「真理という虚構」:科学は時間を捨象する。なぜ歴史は初期条件の単なる自動展開でなく断絶が生まれるのか ◆佐藤康宏「日本美術史不案内」「幻再びか」:幻の東京五輪時のビジュアルに通底する国威発揚の陰に、来るべき五輪を憂慮する ◆すゞしろ日記、鉄板!
読了日:5月26日 著者:

掟上今日子の備忘録掟上今日子の備忘録感想
図書館156日待ち ◆生活の根幹を脅かす問題を引き受けつつ前進する主人公・今日子さんは、失われたものと対峙するにあたり、過去に遡るより前進することで解を見出しているのだ。本書最後の一編に本人のそれを思わせる発言を見て、シリーズを続けて読みたいと ◆収められた物語はどれもテンポがよく、かつ口当たりのよさだけに留まらない何かを残す。定義づければこれもラノベなのだろうが、古典といわれるものの中にもラノベに定義されうるものは数多い(三国志だってホームズだってラノベだ)。「ラノベって何だろう」と考えさせられた一作
読了日:5月29日 著者:西尾維新

芸術新潮 2016年 06 月号芸術新潮 2016年 06 月号感想
図書館 ◆名画で綴る旧約聖書 ◆物語の文章、言葉遣いが下品で、途中から文章は読む気にもなれず。しかもほらなんだ、最近は「いなかっぺ言葉」っていうと東北弁じゃなくて関西弁(モドキ)と四国、広島弁なんでしょうかね? 東北出身のわたくしにはナニ弁だか正確に判断できないけど、いずれにしろ「素朴な人々」を表現するのに方言使うってどういうセンス? 少なくとも私は不愉快。なんか有名な人が書いてるみたいだけど、知ったことか。芸術新潮、地に墜ちたり。心から軽蔑する。
読了日:6月3日 著者:

名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)感想
図書館 ◆つい最近も借りたが、多忙と読みにくさでいったん断念、再挑戦 ◆「読みにくさ」とはひとえに私が江戸を舞台とした時代物を読みなれてないから。日付、時刻、人名etc.全く頭に入らず苦慮。しかし面白いと評判の本書、どうしても、と意地半分 ◆後半、茜ちゃんの物語から突然のめりこむ。ちょうど中国の宮廷モノ&テレビの真田丸にハマってることもあり「側室」というワードに敏感に反応。茜ちゃんのような働き方があったのか、と驚きつつ。期待した絵師の物語はまだ面白く思えないが、茜ちゃんの今後に期待 ◆評判どおりの面白さ!
読了日:6月5日 著者:宇江佐真理

まっくら、奇妙にしずかまっくら、奇妙にしずか感想
図書館 ◆読友さんの感想を見て驚き急ぎ借り出し。期待以上の内容にヤラれ3回繰り返し読み ◆著者の卒業成果物として制作された絵本、いくつもの賞を授賞。読んでみてむべなるかなと ◆幻惑的かつ教訓的な物語もさることながら、本書最大の特徴は「3年かけて1本のシャーペンで芯400本を消費して」とあとがきにうたわれる偏執的ともいえる衝撃のイラスト。これぞペン画の力よと激しく感動 ◆絵本なれど大人向け、大人向けなれど絵本。絵本の力に心ざわめく(しばらく前まで絵本に興味なかったからね……このごろちょっと私、変わりました)
読了日:6月5日 著者:アイナールトゥルコウスキィ

天使の美術と物語―カラー版天使の美術と物語―カラー版感想
図書館 ◆前半部の「What's天使?」部分のみノート&精読。後半は「天使の事例集」的な内容なのでまあいずれ ◆カラヴァッジョから発展して天使についてこの際学ぼう、岡田温司先生「天使&黙示録」を受講することだし、と一連の学習をしてきたがこれにて一区切り。読みきれなかった本もあるがそれはそれとして ◆以前は「天使を学ぶ」となれば位階や名称などを暗記すべきかと思っていたが、天使に関して入門でそれは無用。それより「天使のいる場所」「天使に見込まれる力」「天使の姿」などを少しずつ理解してゆくほうが大切のように思う
読了日:6月5日 著者:利倉隆

大事なことは3つにまとめなさい!大事なことは3つにまとめなさい!感想
図書館 ◆実にいいこと書いてあるんだが相変わらずうすっぺらななぐりがき文章の水増し本。読むのが遅いわたくしが15分で読んじゃったぜ ◆さて、本書から私が15分で汲み取った大事なことを三つにまとめると①構造を把握せよ ②説明するつもりでまとめよ ③3色ボールペンを活用せよ かな? ◆それぞれの枝番として、コメントのないノートは単なる書き写しにすぎぬこと、見返す前提は捨てたほうが吉、思考は書かなければ雲散霧消する、といったとこが大事かと ◆本書自体は同じことが何回も繰り返され全くまとまってないという構造(笑)
読了日:6月5日 著者:齋藤孝

東大合格生のノートはかならず美しい東大合格生のノートはかならず美しい感想
図書館 ◆べつにこれから東大目指すわけじゃないが、自分のお勉強ノートづくりに行き詰ってたのでブレイクスルー求めて……とっくに流行終わってるが ◆では自己評価。心がけることはだいたいできてる。てかインデント意識しないとあとで読んでもわけわかめだもんねえ。多色は控えめ ◆次に自己反省。この人たちの大半は授業聞きながらサクサクきれいにあそこまで書けるのね。高校生のくせに。もうウデが違うとしか。私はドバドバメモとってあとでまとめるしかできないけど、最近覚えたコーネル式がいい感じなので本書内のヒントと組み合わせよう
読了日:6月8日 著者:太田あや

掠奪美術館掠奪美術館感想
図書館 ◆まあ……なんだろうねこれは……。佐藤亜紀さんという小説家?のふだんの活動を全く知らないので、どうしてこういうの出版なされたのか量りかねるが……本気で美術史学んで大学院出た女性が、あんとき勉強したことなんか何の役にも立ってねぇと放言しながら、芸術のウラ読みに対して痛烈な嫌悪を示しつつ裏の裏を言いたい放題? ◆で、中身。その放言が読み手のツボにはまった場合は面白いんだが、そーでない場合はこっちがとんでもない嫌悪感にヤラれるという ◆こういうヒネた物言いをしないように気をつけようというお手本だなww
読了日:6月17日 著者:佐藤亜紀

黙示録――イメージの源泉 (岩波新書)黙示録――イメージの源泉 (岩波新書)感想
図書館 ◆3度目の挑戦。「アンチキリスト」ネタ以外はとにかく読み進められず。著者岡田先生の本書をテキストとした講義も、聞けばわかるさと楽観していたがやっぱし頭に入らず ◆もう一つのテーマ「天使」は非常に面白く、著作もガンガン読めたことを思えば、要するに「黙示録」が自分にとって関心の対象外なんだと思うしかない。それでもやらなきゃなんだけどね ◆読み進まない理由の一つでもあるが、わたしゃ構造主義者じゃないってことが第一章読んでてわかったね ◆本書がお好きな方は映画『地獄の黙示録』を読後に必ずご覧ください
読了日:6月19日 著者:岡田温司

マインドマップ超入門 (トニー・ブザン天才養成講座)マインドマップ超入門 (トニー・ブザン天才養成講座)感想
図書館 がっつりメモ取りつつ30分で完読 ◆マインドマップ利用でノートとり、お勉強、そして研究がちょー楽になるんなら……とワラにがっちりすがってみた。ネットで調べた自己流じゃどうもツボがわからんのでご本家に当たる。なるほど、慣れた人のマインドマップはたしかに見やすく使いやすそう! マインドマップの「放射思考」のままじゃ論文にもレポートにもならんのは当然として、カオスの極みである我が脳みその交通整理にゃよさそうだ! ◆「スピーチメモに使うがオススメ」にピカッ! そうか、記憶術か!! 次の研究発表に試そう!!
読了日:6月23日 著者:トニー・ブザン

頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?感想
図書館 ◆「ノートのかきかた」にハマり中。きれいにノート書ければかっちょいい論文書けるのか?w ◆「事実」に基づいた「気付き」を「解決」に導くには、テーマ=課題を正しく抽出し、必ずそのテーマに対応するポイントを明記。それを着地=ゴールとする。それには黄金3分割、最強! という内容。なるほど。「人文系の論文をロジカルにまとめるのって難しいよなあ……」とビビッていたわたくしにはピンとくるところあり。マッキンゼーなんざ仕事以外じゃ無関係と思ってたが、誤解だったようだわ ◆メモとりつつも1時間で読める水増し本 ↓
読了日:7月6日 著者:高橋政史

若冲若冲感想
図書館122日待ち ◆非常に良質かつ巧みなフィクション、全てが史実とつい思い込んでしまいそう! ◆史資料を元に事象をフィクションで着地せしめうるのは小説家の特権! 特に「野菜涅槃図」については、作品という「事実」を踏まえ、しっかりしたディスクリプションによる分析を行ない、そこに描かれた(?)あるものに焦点を当てることで、思わず息を飲むような解釈を導き出す。そしてそれを「語り部」の女性の胸に湧き上がる複雑な感情とともに描写する……「お手本」を見せてもらいました! ◆生の喜びを失った若冲の魂に安らぎを……
読了日:7月7日 著者:澤田瞳子

錯視芸術(アルケミスト双書)錯視芸術(アルケミスト双書)感想
図書館 ◆遠近法をはじめとしていかにして平面に立体を表現するか、あるいは人びとがしてきたか、そしてそのことが視覚を惑わすトリックとして活用されるのか、段階を踏みつつ、一テーマにつき美しい挿絵付きの見開きでスパスパと ◆このところ、「遠近法は視覚の再現ではなく文化による錯視である」みたいな話ばっかだったんで、久々に視覚-錯視を駆使した魔法そのものをうわーうわーと楽しめる本書はよきオアシス ◆アルケミスト双書には怪しい魅惑のテーマばっかで続々と読みたい誘惑に駆られるが、多忙につき我慢我慢!
読了日:7月21日 著者:フィービ・マクノートン

掟上今日子の推薦文 (講談社BOX)掟上今日子の推薦文 (講談社BOX)感想
図書館 ◆シリーズ第2弾 ◆第1弾ですっかりハマっちゃって続々予約中。3篇の中編に見えて実は一つのストーリーを織り成す仕立て。ネタが美術=絵画で特に興味をもって臨む ◆読みながら予想した仕掛けとその答えとはちょっぴり違っていたし、オチ自体はそこまでうなるようなものでもなかったが、なぜこのシリーズは私にとって面白いのだろうかと改めて考える。たぶん某『Fになる』なんかと違って、作者とメインキャストの性格が悪くないんでしょうね(笑) ◆で、今でも私が予想した「仕掛け」のほうが面白いと思ってますよ、ええ!
読了日:7月21日 著者:西尾維新

芸術新潮 2016年 03 月号 [雑誌]芸術新潮 2016年 03 月号 [雑誌]感想
図書館 ◆もうカラヴァッジョはお腹いっぱいっす、とか思いながらも、ついつい見かけて借りてしまった(笑) ◆芸術新潮、ぶっちゃけもう面白くねぇ。
読了日:7月21日 著者:





グローバル・ヒストリー入門 (世界史リブレット)グローバル・ヒストリー入門 (世界史リブレット)感想
図書館 ◆要するに西欧中心主義の歴史観が見直されております、というのがグローバル・ヒストリーなわけで、これはたとえば首都圏出身の人が地方のことなんにも知らないのと同様、欧州の一般人には興味薄なんだろうな。現在購読中のストイキツァ先生も若かりしころイタリア人の「無邪気な上から目線」が痛かったみたいなことをおっしゃっとった。しかし世界というのはそうした人々をいつの間にか置き去りにしていくのが常で、ただいま歴史を学んでおる人々の大半にとって、欧州中心主義とか唱えてる人は「まあお気の毒に……」って感じなのさたぶん
読了日:7月23日 著者:水島司

長いものに巻かれるな! 苦労を楽しみに変える働き方長いものに巻かれるな! 苦労を楽しみに変える働き方感想
図書館 ◆私にしちゃー珍しい系の本だが、実は著者には何度か仕事でお世話になっており(とはいえ黒子な私を覚えちゃいないだろ)、まあいろいろあったりするけどトータルでこの果てしなく前向きな方をリスペクトしており。どうも精神的にダルい状態な今こそ先生の脳内を拝見 ◆後半はサラリーマンでない私には縁遠いネタなんで飛ばし読み。さて前半特に他人を説得するためのスキルは、今後研究をまとめねばならぬ身にとって大いに有用。実はあたし、美術史論文の作法に反感持っててね。やっぱビジネス作法でないと説得力ないし面白くないよね。
読了日:7月28日 著者:渥美由喜


異世界の書―幻想領国地誌集成異世界の書―幻想領国地誌集成感想
図書館 ◆「忙しくて」という言い訳ばかりが続くこのごろの自分がイヤ ◆魅惑の本書、ラファエル前派、活版印刷あるいは版画による挿絵、フレスコ画、アラビアの写本、ヴラド3世……以前『醜の歴史』の感想でも述べたが、無粋な速読なんざ論外、一気通読を目指すべきものですらなく。お茶を前にして気ままにさまざまな「異世界」に思いを馳せるべきもの。今回も到底テクストを読む時間はとれずイメージを眺めるに終始した。かなり高価なんだが、こいつは買わねばならぬのだな……もうしばらくは図書館行くたびに拾い読みで留めておくが(寂)
読了日:7月29日 著者:ウンベルトエーコ

ふせんノート術 (晋遊舎ムック)ふせんノート術 (晋遊舎ムック)感想
図書館 ◆なんかやたら興味持っちゃって続けて読んできたさまざまな「ノート術」もそろそろ終盤か ◆付箋の最大の利点は「並べ替えの容易さ」。したがって編集(学習の局面では復習)がやりやすくなり、マインドマッピング、マトリクス、3分割法でもなんにでもオススメよ、と ◆論文のロジック構築にあたりキーワード抽出→並べ替えてチェック、というのは実施してみたい! ◆「書き込みしたくない本にバシバシ付箋でメモをつければ本自体が付箋ノート術の土台となり」は、図書館本なんかですでに実行。もちろん並べ替えてノートに整理してるさ
読了日:8月2日 著者:

越境者の世界史: 奴隷・移住者・混血者越境者の世界史: 奴隷・移住者・混血者感想
図書館 ◆「ポルトガル海洋帝国における奴隷」(疇谷憲洋)、「近代東アジアにおける『奴隷』概念」(石川禎浩)、「文禄・慶長役の後に朝鮮被虜人と刷還使が将来した西洋情報」(鈴木信昭)の3論をメモ読。目ウロコあり。大航海時代、朝鮮に西洋人が入っていなかったって! あれほどいいだけ東アジアかき回してた奴ら、なんで朝鮮半島をスルー?! 鈴木氏は「なんで」の部分ではなく、朝鮮の人が日本で南蛮人を目にして帰還後にそれを伝えた、しかし記録を残した人物はわずかである、という事実に力点を置いて論述。「なんで?」が知りたいぞ!
読了日:8月4日 著者:

知識ゼロからの15分スケッチ入門知識ゼロからの15分スケッチ入門感想
もーどんどん手を動かして描きまくらなきゃうまくならん、ってのは重々承知、それでも「理屈」がわかんないとスタートできない厄介な性分 ◆「描く」には「撮る」以上に「テーマの見極め」が大事なように思う。強調、省略、誇張、再構成……これらを一つ一つ決定してゆくのが「描く」楽しみであり、スケッチにおいては最も重要なことではないかしら ◆よし、アタマではわかった(ぶひひ) あとは一ヶ月間、千本ノックじゃわい手を動かすのみじゃわい ◆おっと! スケッチより大事なのは仕事とか事前調査だってことをお忘れなく、ともはや自戒
読了日:8月7日 著者:山田雅夫

新15分スケッチ練習帖【基礎ドリル編】新15分スケッチ練習帖【基礎ドリル編】感想
一応、「最初から最後まで読んだ」です。あとは手を動かすのみ ◆昨日、江戸東京たてもの園で前川國男邸の15分スケッチに挑戦してきました。まだ直線引く練習しかしてないんで、仕上がりはほとんどへたくそマンガですけど、とにかく「手を動かす」作業に突入しましたっ (^・^) ◆スケッチ練習に付き合ってくれたちんちゃん、ありがとう♪♪
読了日:8月16日 著者:山田雅夫

支倉常長―慶長遣欧使節の悲劇 (中公新書)支倉常長―慶長遣欧使節の悲劇 (中公新書)感想
図書館 ◆慶長遣欧使節団の目的は「伊達政宗天下獲り作戦の一環」で決まり、でいいのか? 著者大泉氏とその師匠スジはどうやらそういうことを主張しておられる ◆16世紀末~17世紀の短い期間というのは、日本と西欧とがそれぞれの思惑を抱いて直接交渉し、ソテロみたいな純粋なんだか悪玉なんだかよくわからん人物や各修道会の報告書、あるいは大名がヴァティカンに宛てて書いた書簡などがワッサワサ出てくる面白い時代なのだ! 世界史/日本史って馬鹿げた括りに囚われちゃ、見えるものも見えなくなっちゃう。まさにグローバルヒストリー!
読了日:8月19日 著者:大泉光一

ちょこっと15秒イラスト&30秒スケッチ―身近な文具ですぐ描ける!ちょこっと15秒イラスト&30秒スケッチ―身近な文具ですぐ描ける!感想
スケッチって難しいし、がんばったわりにヘタクソだったりするケースが多いよなあ……でもやるか、とちびちびしていたが、こちらはむしろイラストの描き方。で、お道具も、画材というよりもカラーボールペンとか身近な「文具」でやりましょう、というところがGOOD。オイラの心に響いたぜ ◆以前、NHK教育で、ボールペンイラスト教室をやっていたのを思い出す。やたらわんこやにゃんこを描かせておって「くだらん」と思ってたが、本書ではそれをスケッチに昇華さすためのヒントがいろいろ。ならば私が目指すところのお絵かきはこの方向だ♪
読了日:8月22日 著者:山田雅夫

自分の考えをまとめる練習ノート自分の考えをまとめる練習ノート感想
図書館 ◆どうしたら自分の考えをいい具合にまとめられるか、どうしたらアイデア湧き湧きになるかな?? と悩んだ日々のほぼ最後の一冊として、webで人気ありそうだとみた本書を。結果、やっぱしなぁ……「ダメダメ社員の立ち直りのために、適切な図をチョイスしてダメダメなところを洗い出し問題解決へっ!」みたいな内容でありんした…… ◆とはいえ、これをどう応用するかは自分しだいであるなとも思いましたわ。でも論理の道筋を確認できるのはやっぱりフロー図やツリー図ってことになるのですね ◆そろそろこういう本、お終いにしやす。
読了日:8月23日 著者:奥村隆一

人生を面白くする 本物の教養 (幻冬舎新書)人生を面白くする 本物の教養 (幻冬舎新書)感想
図書館143日待ち ◆手に取った瞬間「ハッ!」。このおじさんは若桑みどり『クアトロ・ラガッツィ』の帯にででーんと出てた人だ。あのとき私は怒って帯を破り捨てた。アカデミックな喜びの世界を財界からのでしゃばりオヤジが穢しやがった、と。参ったなあのオヤジかよ、でも143日も待ったし……と読み始めたところ、「あのオヤジ」は「このお方」に変わった。「教養は面白く生きるために身につけるものであり、本と人と旅が自分を育ててくれるのだ」……まさに自分が日々そうありたいと願う姿とその実践がこの一冊に詰まっていた(つづく)
読了日:8月29日 著者:出口治明

旅のラゴス (新潮文庫)旅のラゴス (新潮文庫)感想
海外へ、研究のため短い取材旅行に向かう機内、勇気を求めて読んでいた ◆旅先で友人と別れたとき、プレゼントとして渡した。いいの。家にはまだ2冊ぐらいあるから、と。しかし帰国の機内、「いまここで弱い自分が崩れ落ちぬよう支えてもらいたかった」と少しだけ後悔 ◆何度読み返したか覚えていないが、どうしても「勇気」と「人生の目的」について今回も考えたかった ◆私はいま、ラゴスの人生でいうと氷の森に旅立つ直前ぐらいの位置にいる。しかし私もラゴス同様、どうしても探し出し出会いたいものがある。ラゴスの行間に自分を探そう
読了日:9月13日 著者:筒井康隆

掟上今日子の挑戦状掟上今日子の挑戦状感想
図書館45日待ち ◆すっかりハマった「掟上今日子」シリーズ。第3弾は「挑戦状」……だが、タイトルチューンがあるわけでもなく、さてさて「挑戦状」とはこれいかに? と考えながら読みはじめてすぐ「ははーんなるほど」。今回今日子さんはワケあって(笑)推理することを何度となく自制するのだ。もっとも自制したところで結果は自明だが(笑) ◆三つの独立した中編を収録 ◆今日子さんがいつどうしてこんな状況に陥ったのか当然ながら気になるところであるが、「あれ、もしかして?」とちょっぴり思ったことあり。でもまさか……ね。
読了日:9月16日 著者:西尾維新,VOFAN

週刊文春 2016年 9/29 号 [雑誌]週刊文春 2016年 9/29 号 [雑誌]感想
何年ぶりかの週刊誌購入。このごろ気鋭の文春がコンビニで目に付いたので買う気になったのだ ◆冒頭二階堂ふみのグラビア撮影地の窓、どっかで見たことある……撮りにいったことのあるどこかの邸宅だったか? ◆次第に明るみに出つつある豊洲のからくり、高畑の裏事情、千葉バラバラ殺害、書評、角田ファミリーその後、スマホ老眼、ワイド特集「不徳と有徳」、メリー喜多川の正体のみ熟読、あとはシカト…… ◆週刊誌のコラムってどれもくだらなくてつまらなくて、第一、書き手のラインナップに魅力なくて困っちゃう……
読了日:9月23日 著者:

旅の指さし会話帳 mini香港 [広東語] (旅の指さし会話帳mini)旅の指さし会話帳 mini香港 [広東語] (旅の指さし会話帳mini)感想
まあ、読み通して読了認定するって類のものではないので、一度旅に持ち出したところで読了認定 ◆実はいっぺんも使う機会がなかったんだが、やっぱ持ち歩かないと不安だわ。10年ぶりに香港、マカオに行ってみて思ったんだが、人民の英語率が下がったよね~(特定層の英語は格段に向上しているが、市中の人民が英語使わなくなったということ)。もうすこしちゃんとした中国語(普通話または広東語)覚えないと、今後は旅がしんどくなりますな! できれば死ぬまで香港、マカオで遊んでいたいと思うので、やっぱ、ねえ。
読了日:9月25日 著者:伊藤まみ

真田丸の謎―戦国時代を「城」で読み解く (NHK出版新書 474)真田丸の謎―戦国時代を「城」で読み解く (NHK出版新書 474)感想
図書館 ◆多勢に無勢の真田丸、勝利の秘密は武田伝来の『城づくり』にあり! ◆著者曰く、よく引用される大坂の陣図はほとんどが「抽象図」、各家の戦闘記録あるいは真田家リスペクトの目的で大坂の陣の後に記されたもの。本書は、地勢を踏まえた記録として最近その価値が高まる『浅野文庫諸国古城之図』の分析と真田丸遺構の踏査により、真田丸は単なる馬出しではなく二重構造を持つ難攻不落の出城で、大坂城がヘタれなければ結果はあるいは、と推論 ◆三谷脚本は本書に影響受けてるように思えるが、やっぱえらいのは昌幸だ! 大河ファン必見!
読了日:9月27日 著者:千田嘉博

掟上今日子の遺言書掟上今日子の遺言書感想
図書館27日待ち ◆一冊一話の長編 ◆前にも書いた気がするが、予想と異なるオチにびっくり。しかもそれが実に腹立たしくてくだらなくて怒りムラムラ……だったが、最後の最後、厄介くんがそんな私と全く同じ気持ちで終結を見守っていたと知る。そうだ。「犯人」は恥と後悔に満ちた一生を送るべし ◆著者あとがきによれば、話中に登場しつつ残された謎が次作のテーマとのこと。怒りムラムラ段階ではもうこのシリーズやめようかと思ったわけだが、上記のようにちゃんと私のお気に召す(笑)結果となったので、早く予約の順番が回ってこいと祈る!
読了日:9月30日 著者:西尾維新,VOFAN

絵画をいかに味わうか絵画をいかに味わうか感想
ゼミ仲間で作った勉強会、初年度2016年の課題本。1日の第3回読書会をもって全章完了。バンザイ♪♪ ◆私の担当は「カラヴァッジョ」。面白かったのは「偶像破壊とシミュラークル」 ◆精読しての感想:よい意味でも悪い意味でも、これはストイキツァによる「美術エッセイ」だ。価値はその論旨にあるのではなく、さまざまなイメージに接し、思考し、解釈するアプローチの多様性を提示しているところ。そして本書の示唆するところとして覚えておきたいのは、イメージを「味わう」姿勢。思考するための思考ではなく、味わうための思考を!!
読了日:10月1日 著者:ヴィクトル・I.ストイキツア

旅屋おかえり (集英社文庫)旅屋おかえり (集英社文庫)感想
図書館 ◆初・原田マハがこれでよかったのか……なんだよ泣けるじゃないかっ(怒) ◆「旅」についてこのごろ深く考える。私を見送る人はいるだろうか? 私は「おかえりなさい」を期待しているだろうか? ◆こんな薄っぺらい流行の言葉は使いたくないが、特に後半に入ったあたりからしきりに浮かんできたのはおかえりちゃんの「人間力」。彼女のその力が一期一会を、ご縁を、発見を呼び寄せる。そう、あたかも彼女が旅=移動することでさまざまなものに出会っているかに見えながら、実は皆が彼女に呼び寄せられ一点に収斂してゆくのだ
読了日:10月2日 著者:原田マハ

僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)感想
図書館47日待ち ◆「二度読み必至!」と裏表紙に煽られ、緊張しつつ読み進める。んぉ、ここでお終い?! とビックリして二度目に入るも、私の結論は一度目と同じ……なのだが、やはり納得いかず、三度目へ……よくわからん。諦めて併載の短編二作読む……あーこりゃもしかして……そして表紙裏にて本作が改題されていると知る……はーなるほど。改題、大正解ですな。三篇読み通して作者の世界観がわかったところで『僕は君を殺せない』の物語、やっと完結しました ◆となると実はシンプルなストーリであったが、表紙の切ないこと切ないこと……
読了日:10月6日 著者:長谷川夕

聖の青春 (角川文庫)聖の青春 (角川文庫)感想
図書館24日待ち ◆これ以上、心を、揺さぶられたくない……。 ◆10/10追記:とりあえず約半世紀ぶりに詰め将棋してる(半世紀前はなかった便利なスマホアプリで)……本当にバカバカしいとは思うんだけれども、そして私には今、目の前には仕事の大山脈、ちょっと先には論文執筆って「目標」があって、ここで命削って全身全霊で打ち込むべきものはどっからみても詰め将棋じゃないってことは百も承知なんだけれども……ハァ。。。。
読了日:10月9日 著者:大崎善生

烏に単は似合わない (文春文庫)烏に単は似合わない (文春文庫)感想
図書館14日待ち ◆読書メーターで見かけてふと興味を引かれた本書。仕事のアルプス越えが終わったとこでちょうど順番回ってきたんでまずは2~3ページ覗いてみっか、と………なんだこれすげー面白いじゃないかっ!! 特に中盤からじわじわ展開される事件そのものが予想外で、ページを繰る手が止まらず一気読み。結末に至っては何がどうなってたんだいったいと思わず二度読みしたくなるサプライズ ◆目下、私のPCの壁紙を飾っておるのは中国TVドラマ『武媚娘伝奇』であるが、本書の登場人物がみんなそっちの女優の顔に変換されてしまってね
読了日:10月16日 著者:阿部智里

烏は主を選ばない烏は主を選ばない感想
図書館 ◆前作『烏に単は似合わない』があまりにツボだったので勢いで一気読み。「前作と時間軸を同じくする続編」とのこと、この世界観と人間(?)模様を大いに堪能 ◆疲れたおいらのハートが求めてたのは、実はこんな感じの完全娯楽小説だった! 久しぶりに「小説=物語ってやっぱいいな!」と。裏読み、深読み、もろもろのアカデミズム読みなんざと無縁なところでただただ楽しく、第三弾『黄金の烏』になだれこむぜっ♪♪ ◆「何を考えてるんだかわからない若き上司」な感じにたしかどっかで出会った気がするが……はっきり思い出せん。
読了日:10月19日 著者:阿部智里

黄金の烏 (文春文庫)黄金の烏 (文春文庫)感想
図書館 ◆「山内」の世界の位相が徐々に明らかになり、こりゃのほほんとした平安風ロマンなんぞじゃないぞ、という空気が。だとすれば大猿とは何者か? そもそもなぜ八咫烏でなければならないのか?! そしてこの世界観にはどんなアナロジーが??!! い~やいや、この先の展開が大いに楽しみ!
読了日:10月19日 著者:阿部智里



UP 2016年6月号 524UP 2016年6月号 524感想
図書館 ◆再読 ◆……やっぱ定期購読するかな……隅から隅まで面白いわ ◆お目当ては田中純先生の「モンタージュ/パラタクシス」第2回。
読了日:10月20日 著者:東京大学出版会





遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣感想
図書館 ◆改行と行アケだらけで実質100ページ程度のボリューム ◆ビジネス書(とかたぶん自己啓発本)なんざこんな読み方で十分だぜぃ、というのが実は著者の主張なんじゃないかしら(笑 仕事でどうしても読まなくちゃならん本は今後はこのやり方でやっつけることにする ◆だが私が時間かかって心底困ってるのは学術書とか芸術論、美学系の専門書なんだが、そいつもこの読み方でやっつけられるか? てかこの読み方でやっつけちゃっていいのか? ◆記録は頭の外に、に同感。書くとかなりの確度で「あ、この話はアレだな」と思い出せるもの 
読了日:10月24日 著者:印南敦史

百頭女 (河出文庫)百頭女 (河出文庫)感想
とにかく一度、読んだ。魔薬を煎じた旨いお茶をすするような気分で。百頭女が「私の妹」だとすると、ここは閉ざされた庭なのか? ◆そして「頌」を飾るメンメンの豪華さよ! そこに流れる風は「時代」だ。シュルレアリスムを讃えた日本のあの美しい時代! ◆それにしても、老眼鏡必須の目にはちと厳しいサイズ……「老眼鏡必須の年齢なら、ここでこそどどーんと大人買いして大判を手にするべきではないか……」と何度も思ったさ ◆死ぬまでに繰り返し開いては「私の百頭女」を編んでいこう! ◆ちなみに私は「ひゃくとうおんな」派です。
読了日:10月26日 著者:マックスエルンスト

昼ベロ酒場 東京編 (タツミムック)昼ベロ酒場 東京編 (タツミムック)感想
コンビニで発見♪ ◆このごろもっぱら「外酒(=外に飲みに行くこと)は明るいうちから飲み始めるべし」なポリシーでやってる身としては看過できない一冊……呼ばれたね。ちょいとバイブル的に使ってみますか ◆まずは上野の数件が魅力的。さっそく「昼飲み仲間」に連絡いたしました ◆実際に飲みに行った感想、気が向けば追記するかも(笑)
読了日:10月26日 著者:



関白秀次の切腹関白秀次の切腹感想
図書館 ◆一応、学術書? ◆2回目の借出しでやっと読了。しかも最近読んだ『遅読者のための……』流のザツ読み(笑)で。いろんな意味でなかなかの悪文で読みにくいったら ◆大河ドラマ『真田丸』における秀次自刃の解釈が新鮮に思えて調べてみたくなり。結果、本書の見解とかなりの部分で一致する描き方だった。事象を「追放/出奔」「詰め腹/自刃」そして「妻妾公開処刑」の三つに分け、それぞれに絡む人物を係数として踏まえつつ文書を紐解けば、たしかに「最終的には秀吉というより『政権』の意図」という見方が真実であるように思えるねぇ
読了日:10月27日 著者:矢部健太郎


UP 2016年3月号521UP 2016年3月号521感想
図書館 ◆田中純先生の「モンタージュ/パラタクシス――イメージによる歴史叙述の『リアリズム』」をもう一度読みたくて再度借り出し。
読了日:10月28日 著者:東京大学出版会






掟上今日子の退職願掟上今日子の退職願感想
図書館92日待ち ◆今日子さんに対しさまざまな思いを抱く同年輩の女性警部たちがバディとなって繰り広げられる書き下ろし短編集 ◆バカミスすれすれな感じがいよいよ強まり、残念でもあり、嬉しくもあり ◆思わずバラバラ死体のイラストを描きながら読んでしまったよ(笑) ◆退職願と縁がないのは、自営業の私も一緒だよ~今日子さん!
読了日:11月2日 著者:西尾維新,VOFAN


「失われた名画」の展覧会「失われた名画」の展覧会感想
図書館 ◆本書の目的:失われた美術品を鑑賞することで、美術作品とは何か、作品は誰のものか、修復とはどうあるべきかについて考察 ◆方法:いまや見ること不能の美術品を一堂に集め、誌上にてヴァーチャル展覧会を ◆失われる理由はさまざま。天災、火災、戦争、盗難、人為的改修改竄、修復の失敗、未発掘(未発見)、製作技法の失敗などなど ◆原因として気になるのは「戦争」と「人為的改竄」そして「技法のミス」。特に「戦争」にでは、高射砲塔に避難した作品と有名な岩塩坑への隠匿とで残存に大きな差がついていること。高射砲塔の負け!
読了日:11月3日 著者:池上英洋


ステーショナリーマガジン 008 (エイムック 2376)ステーショナリーマガジン 008 (エイムック 2376)感想
……すいませんまた読んじゃいました。読書メーターによれば4回目の再読だそうな(笑) 読むたびに違う箇所で「うーむ」とうなっちゃうんですよね。今回はステープラー、ジョッター、2ミリ芯シャープペンに見入ってました。特にステープラーはどうしても欲しくなって、「針を使わないステープラー」と「90度回転する=中綴じができるステープラー」を買ってしまいました……たまたま100均に両方ともあったもんで♪ 高いの買う前にお試ししようじゃないかと ◆あと数日で新しいのが来る!(Amazonポチした) 楽しみ♪
読了日:11月4日 著者:


ステーショナリーマガジン 010 (エイムック 2849)ステーショナリーマガジン 010 (エイムック 2849)感想
ステーショナリーマガジン008号を4回もヘビロテしたことだし、新しいのいっちょ買うか、と探したものの、ステーショナリーマガジンはこの2014年第10号を最後に新作が出ていないようだ。「15年には11号出すよ」と予告も載っているんだが……やっぱAmazonで古本ばっか買ってると出版社がダメになってしまうのだろうか…… 少子高齢社会における「賢い買い物」とか「ものをもたない暮らし」等ってのは、結局世の中を衰退させてしまう美辞麗句にすぎぬのだろうか……美術出版社倒産の二の舞にだけはしてはならぬエイムックも。
読了日:11月6日 著者:


愛しの文房具 no.3[雑誌]愛しの文房具 no.3[雑誌]感想
kindle unlimitedお試し期間中にて遠慮なくポチ ◆この5ヶ月余のメチャ忙し生活のなか、ちょいちょい顔を出していたのが「手づくり欲求」。本書後半「欲しい紙は自分でつくる」にハッ。コラージュセンスの有無もわからないド素人だが、やってみたいないつかこれ…… ◆ショップ案内が多い号。これまで「脚を踏み入れたら最後」と、リアルおされ店舗にゃ近寄らないようにしていたが、いよいよ来年あたりから始めるか、文具店行脚 ◆うちのどっかに「手漉きハガキづくりセット」があるはずなんだが……見つかるわけないか(笑)
読了日:11月6日 著者:


みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記 (文春e-book)みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記 (文春e-book)感想
kindle◆「読みたい登録」後長く放置してたが、ある先生から強く勧められ。むっちゃ面白いんだが諸事情により何度か中断、図書館で借りること3回、購入してやっと読了 ◆キリシタンについてとある事情からシンパシーを抱く著者は、やがて宣教師とは何か、殉教とは何かを問い、そして宣教師やキリシタンの人間としての姿に迫ろうとする。ついにバスクに足を伸ばし、聖人とは何かを知る旅に出ることで、あの時代の世界にとって弾圧下の日本とはなんだったのかを考察するに至る。ノンフィクション、かくあるべし ◆あれはみな彗星、なのかな
読了日:11月19日 著者:星野博美


ステーショナリーマガジン no.1[雑誌] エイムックステーショナリーマガジン no.1[雑誌] エイムック感想
kindle prime無料DL ◆第1号であるせいか「伝統」「ポリシー」ある文具の総花的紹介に終わっている観あり。だが実用した経験に鑑みれば、本書の見解にそう間違いはない ◆特に300円万年筆petitが絶賛されていたのには大いに首肯。廉価万年筆をいくつか使っているが、petitはペン先の滑らかさや収納サイズと使用サイズのバランスといった点で、私のランキングでは常時トップ3!(2位はBIC Easy Clic)。購入当初はパープルインクを入れたが、今はブルーブラックにて日常使いのスタンダード万年筆に。
読了日:11月22日 著者:


空棺の烏空棺の烏感想
図書館 ◆今回は雪哉くんを中心とする学園はっちゃけストーリー! ……かと思ってたらやっぱしこのシリーズは一筋縄ではいかん。シリーズ第一弾が途中から本性を露にしたのと同様、第四弾もただならぬ方向に向かう…… ◆山内という世界の秘密に迫るとき、この物語は常に哀しみを帯びているが、今回特に「小猿」の心に涙する。そして漂うは滅びの予感 ◆次作『玉依姫』でおそらく山内の位相が明かされるものと想像するが、それが「ストーリー0」であるとの予告あり。早く順番回ってこい! ◆ネタバレしすぎぬよう感想書くのって本当に難し……
読了日:11月24日 著者:阿部智里


バーン=ジョーンズ 眠り姫 (イメージの森のなかへ)バーン=ジョーンズ 眠り姫 (イメージの森のなかへ)感想
図書館 ◆図書館の平台で発見。タイトル作品をいくつかのパートに分け、眠り姫の物語とバーン=ジョーンズ自身の物語を絡めつつ読み解いていく美しい大人の絵本 ◆この《眠り姫》には27人(たしか)が登場するが、起きているのは王子さまたった一人。んでまたその王子様、トリミングの状態で改めてまじまじ見てみれば……いい男ぢゃないか(はぁと)…… ◆本書の眼目はバーン=ジョーンズそのものの解説にあるので、《眠り姫》以外の作品も収録されてます。数年前に見た《自画像》のシリーズがやっぱお茶目、ホントにかわいいおじちゃんだわ♪
読了日:11月28日 著者:利倉隆


長安殺人賦 (集英社文庫)長安殺人賦 (集英社文庫)感想
しばらくかかってちびちびと ◆仲麻呂と李白がペアを組んで長安で起きた殺人事件を捜査……ってのはちょっと過大広告気味かと。しかし実在の人物をコマとして生き生き動かすミステリーてのは、漂うおっとり感とでもいいますかね、そのへんがなんとも心地よく ◆伴野氏の作品、特に中国を描いたものが大好きでいくつか読んでいるが、今回、途中で入る歴史解説がちょっと邪魔くさくて鼻につく。「筆者は……と思う」っていきなり伴野氏の見解が生生しく挿入されるのはいただけん。興ざめだよ ◆解説に同様のヒーロー探偵ものの紹介があるのが嬉しい
読了日:12月1日 著者:伴野朗


掟上今日子の婚姻届掟上今日子の婚姻届感想
図書館135日待ち ◆長編ナリ。冒頭の講演会を聞いて(読んで)いてふと、今日子さんのお目覚め時点の「今日」っていつなんだろう? と疑問に思ったら、本文中に本人の言及あり。今日子さんの顕在意識はそのあたりで立ち止まってウロウロしていても、潜在意識では毎日の出来事の蓄積が行なわれているような気がする。つまり意識的に引き出すことができないだけで、経験はきっちり積み重なってるんじゃないでしょうかね? なんとなく壁にヒビ入って空気が行き来してるようだし…… ◆さて、次巻「家計簿」は2月に回ってくる予定。楽しみだ♪♪
読了日:12月8日 著者:西尾維新,VOFAN


傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)感想
図書館40日待ち ◆カミーユ三部作のラストにつき「読まない」って選択肢は全くないが、中盤までなんかだら~ん、苦行。しかしルメートルを信じ全力で読み進めるうち、あるページを境にワクワク度急上昇=おなじみのレトリックのトリックが見え始める。以降ラストまで一気。面白さと読む速度は正比例 ◆カミーユと共に、あるいは追い抜き追い越されつつ読み進む体験。「おれ」は誰だ!? と過去二作を必死に反芻。残念ながら私の負け。「あいつ」だったか…… ◆構想から三部作であったと思われる。さよなら、血みどろのミステリ・オペラ!
読了日:12月14日 著者:ピエール・ルメートル



読書メーター

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)